特に何も告知せずにひっそりと連載しておりました「親愛なるイゼルキュロスへ」ですが、無事最終話まで掲載完了いたしました。お読みいただいた皆様ありがとうございます&これから読んで下さる皆様よろしくお願いします。
(結構がっつりとバイオレンス表現があるにも関わらずレーティング表記の設定を途中まで失念してたのはちょっと問題でしたが……)
拙作「ホワイトアウト・シティ」をお読みいただいた方であればこのタイトルにはピンと来たのではないかと思いますが、同長編執筆のきっかけとなった、前日譚に当たる短編というのが本作になります。とは言え作品紹介にも書きました通り元々2002年に書いた短編で、今回読み返して一ヶ所だけ人称代名詞を修正した以外はほぼほぼ当時のままの原稿だったりします。全然新作じゃない!なぜ今更?といったところですが……。
じつは本作、とある紙媒体に一度掲載された事がありまして、それが世に出たのが20年前の2003年12月でした。結局その事実が私の人生を変えるきっかけになるという事は結果的には無かったわけですが……その際の一連の諸々、今現在に至って小説を書き続けていく上でのある種のターニングポイントになったのは確かかと……。
そういう経緯もあって、この作品を自分自身の手でWebサイト等に掲出する機会がこれまで一度もありませんでした。別にそこで原稿料が発生したわけでもなくその紙媒体に遠慮する必要ももはや無いのかな、とも思いますし、今更こんな古い作品にこだわっても仕方がないと言えば仕方がないのですが私の中で封印作品扱いみたいなことになっているのが、本当にずっと引っ掛かっていたんですよね……。
続編である「ホワイト~」もいったんは頓挫しながらも昨年ようやく完成しましたし、そちらを補完する目的も兼ねて、作品供養的な意味合いで今回公開に踏み切ったという次第です。
古い作品で恐縮ではありますが、目を止めていただければ幸いでございます……。