子供の頃、親に連れられて観に行ったスターウォーズの衝撃は今も忘れない。
CGの技術がなく、特撮のすべては工夫と手作業で行われていた。
作製陣が費やした膨大な時間と根気と努力は、大画面の中で「真の映像」として結晶化した。
何十年経ってなお、日常のふとした折にあの映画体験のシーンが心に浮かぶ。
それは、あの時の結晶が今は心の中に残っている証だ。
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この写真は、ときどき足を向ける緑道の曲がり角。
中腰のこの視野で作られる木々のトンネルには、明るい時間でさえ、向こうから空想の中の何かが現れそうな気配を感じる。
童話に慣れ親しんだ子どもたちなら、おとぎ話と登場人物などを思い浮かべそうだ。
僕が真っ先に浮かべたのは、ヨーダの元で鍛錬するルーク・スカイウォーカーが、森の木の根元から洞窟に転がり込んだ場面だった。
あのシーンは、子供には怖さと難解さが強く、わくわくする対象ではなかった。しかし、大人になってからは、主人公の重責を映像化したものとして自分にも重ねられるようになった。
そのときどきで、僕が「向こう」に期待したり畏怖したりするものは変わるんだろう。
でも、いつも何かしらイメージできる心のあり方でいたいと思う。
「今は何も感じない」というのでは、心の感受性が低下したようで嫌だから。
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Olympus OM-1, Zuiko 135mm 1:3.5, Fujicolor C200 f/5.6, 1/60, +0
Date 2019.2.24 15:40