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  • エッセイ・ノンフィクション

「21.濾過される」のノート 20211101



忍野八海には小学生の頃に行ったことがある

おぼろげに覚えているのは綺麗さと怖さだ

どこまでも深いのに
底がすぐそこに見える

落ちたら上ってこられない気がして
恐る恐る覗き込んだ記憶がある


しかしそれは記憶による浄化だったのか

今のこの目には忍野八海のその神秘性が写らなかった


ガイドブックの写真があまりに映えすぎで
過度の期待が反作用を生んだ可能性もある


そんな経緯があって
自分で撮った写真の中で一番気に入ったのは
水中よりも水面に映るこちらの世界だった



–––✧✧✧–––– ❖ ––––✦✦✦–––

Olympus OM-1, Zuiko 50mm 1:1.8, Fujicolor 100, f/1.8, 1/125, +0
Date 2018.8.10

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