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旅時記 〜ロック・オン・奈良〜

今、奈良に居ます。

あ……小説の話です。ガッツリと奈良にフォーカスしたフィクション二作にお越しいただいておる皆様、誠にありがとうございます。

気が済むまで奈良のことを書き倒したら、今度は別の土地の話を書き巡りたいものです。(もう浮気ですか?)



さて、フォルダを漁っていたら、なんとも丁度良い写真を見つけました。

『異都奈良〜』の『♬3 風変わりな街角』に登場した五重塔の相輪(上部に突き出した部分)のパーツ(宝珠・竜舎・水煙)は、先端の上から順に三つです。『竜舎』は二番目の珠……つまり『どらごんぼーる』って、ああいったところにあるみたいですね。今、集めている方いらっしゃいます?

五重塔の中心には天地を貫く『心柱』が通っていて、地震の際、『大屋根』や水煙の下の『九輪』が回転方向にエネルギーを逃がすことで、倒壊を免れていると考えられています。この地震大国において、免震・制震のお手本みたいな、耐震性に優れた建造物が古くから在り続けることは、なんとも素敵です。

(ちなみに、月が出てるな〜と思ってカメラを向けたのでした。近くて遠い月を表現するのに、五重塔は丁度よい比較対象……いや、月の存在感……)


まあでも、この写真。陰影も濃いし、手前の石碑も相まって『薬研軟骨串(タレ)』にしか見えな……

あ、脳内の思考回路が日常化してきちゃったので、これにて。



◉異都奈良の琥珀食堂【連載中】(公式自主企画『ご当地小説』参加作)
https://kakuyomu.jp/works/16816410413893461604

◉怪し狸の神隠し【完結・短編】(『はてなインターネット文学賞』応募作)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054951868757

4件のコメント

  • >手前の石碑

    もう、バッチリ計算されたとしか思えない(笑)
    お見事ですー!
    色がくっきりしてて、空の色、綺麗ですね(^^)
  • 友香さん、コメントありがとうございます!

    私自身が一番ビックリしたという……焼き鳥串。笑
    空の色は、彼の人の瞳の色やもしれませんヽ(´エ`)ノ
  • 夕刻でしょうか。
    空のコントラストが素敵ですね。
    昔の人は宝珠にしても九輪にしても、一つ一つに意味を込めて建立したんでしょうね。
    それが現代まで残されているのって、とてもロマンです。
  • いずもさん、コメントありがとうございます!

    石碑の影が東寄りに伸びておりますゆえ、きっと夕刻でしょう。
    昔の人といえばそうですし、仏教建築なので、その関連の意味合いがあると思います。
    あちこちにある五重塔、度重なる地震に耐え続けているんです。
    これって日本では古くから耐震建築技術が磨かれていたからこそで、凄いことだなと。
    現代の建築に携わる方たちがそこから学んだりしていて、まさに温故知新ヽ(´エ`)ノ
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