青木双風

目から産まれた山彦と海彦の物語。

何十年も生きてると噂の猫の正体は？ 1000字以下の掌編ショートショート。サクッと、どうぞ。 ※登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

マーガトゥンは幻想写真家Mを名乗り、幻想生物をネットに公開していた。 それは制作された生物たちだ。 インターネットが普及し、在野のクリエイター達があちこちに居る現代では、昔のよう…

公式企画『短歌の秋』への投稿作品です。テーマ「赤」に沿って書きました。

『第59回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画』によせて書きました。 ジャンル迷ったんですが、ボーイ・ミーツ・ガールっぽいので恋愛にしました。

「石が欲しいんだよ」、八木　陽介はそう、友人に相談される。 友人が欲しがっている石とは、とある山にある何の変哲もないただの石だった。 なぜ、こんなものが…… 人を見入らせるその石…

樹海で首を吊った女性。その前に奇妙な男が現われる。

気が付くと、目の前に鬼がいた。 早とちりで凶暴、少し優しく、恥ずかしがり屋で可愛い鬼娘。 そして、どうやらオレは、地獄に落とされた亡者らしい。 いやいや、待て待て、ちょっと待って…

「偽教授採掘杯」によせて書きました。小さい穴を掘ってみました。絶対に真似してはいけないやつだと思います。 ジャンルがよくわかりませんが、ホラーかな？　と思います。

2024年8月22日に、サポーター限定の近況ノートで先行公開したものです。 掲載から一週間が過ぎたので、こちらで一般公開としました。よろしくお願いします。 ちなみに、細かいところ…

　ことよ商店街にある中華店の華華。そこの二階で、朋華は一人、この夏をうだうだと過ごしていた。その原因は、彼女の大失恋にあり……。 　そんなある時、商店街で最大の祭り「蜃気楼祭」が…

アントン・コムニーは眼鏡収集家だった。 古今東西から眼鏡を蒐集していた彼は、ひょんなことから魔術師が持っていたという水晶の眼鏡を手に入れる……。 眼鏡をかけた途端、その先に見え…

『【三題噺 #77】「屋根裏」「椅子」「少年」』によせて書きました。

※近況ノートを使った表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093083707828612 　もとはとある…

※疲れている人には、推奨できない話です。 『過労悪』かろうあく。 　ホラーでも怪談でも殺人事件でもない。 　だけど、なによりも怖い話。

竹林であってはならないものを見た。

千円札にまつわる奇妙な話

サンドルク領主のひとり娘セシリアと、娘婿ジェロームの婚礼は盛大に始まった。 庭師の男に襲われかけたセシリアとの結婚を承諾し、晴れてサンドルク領主のリエーヴル一族に迎えられたジェロ…

投稿作品に関する言及のあれこれ。

真夏の浜辺。 灼熱する砂のうえに「おれ」はなすすべもなく崩れ伏し、透明な肉をとおして、日光は残酷にも五臓六腑を焼き焦がしてゆく。 その苦悶の時間のなか、人とも水月ともつかぬ「おれ…

ダイエットに耐えかねた“わたし”は「チートデイ」というものの存在を知る。 天にものぼるその心地で、街でたっぷり買いこんだおやつをかかえて、家に帰る途中だったのに。 運がわるかった…

　山の中腹にある一軒家で暮らす「私」。彼女の悩みは、夜中の侵入者が絶えないことだった。

自分に自信の無い男の話

「【公式自主企画】怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」によせて書きました。少しだけこわいかもしれません。 もう記憶がかなり曖昧ですが、実話です。

幼馴染みの琴音に親友以上の感情を抱いている嘉乃は、「僕のベガになってください」と気障な告白をしてきた琴音の彼氏の鷲田をあまりよく思っていない。寧ろ大学進学を期に遠距離恋愛になる琴…

公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」への参加作品です。 少し怖いという加減が難しい……。 そして、モキュメンタリー形式というのが、いまいちよくわかっていません…

　キャットケージに吊るしたベッドメリー。 　猫たちは興味がない様子でしたが……。 「【公式自主企画】怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」参加作品。

「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」応募作第三弾☆ 　拙著には珍しく一応、実体験です。 　なんとなく不思議な出来事に遭遇することはあっても、あまりに短かったり、大した話…

怖い話聞いたり観たりしていると、怖い現象は寄ってくると言いますか…… ＊公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」応募作品

※この物語はフィクションです※ 独居老人宅へお弁当を配達しつつ、安否確認を行うサービス。 私、高野咲良は担当している瀬川文彦の家へとバイクを走らせていた。 呼び鈴を鳴らせど返事…

とある村で作られた踊り子人形の旅。

公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」への参加作品です。 少し怖いという加減が難しい……。 そして、モキュメンタリー形式というのが、いまいちよくわかっていません…

　九州の一部には、盆のときに帰ってきた先祖の霊を送り届ける儀式があります。線香をもって、近くの川まで、道なりに線香を目印に落としながら向かいます。川は彼岸との境界線で、そこまで霊…

子供の頃に、祖母の大事にしていた茶碗を割ってしまった。桐の箱に入った、鶴亀の絵付の茶碗。 そのことを思い出したのは、母が亡くなった部屋の押入れに、封印された木箱を見つけたからだ。…

　「僕」が語る、高校一年の時の初恋の思い出。 　平日の夜七時に通る公園の池のベンチに、一人の少女の姿を見かけるようになった。彼女はいつも、教科書を読んでいた……。

職場の友人が引っ越したので、手伝いに行った。 その古い家にはネズミが棲むという物置部屋がある。

妻亡き後、一人で暮らす先生の身の回りの世話をするために雇われた友永。 仏間には確かに誰か住んでいる気配がするのに、先生は、友永を決して仏間には入れてくれない。日に日に先生は痩せて…

第七回こむら川小説大賞に参加したくて書きました。成仏する時、どうして幽霊って光る表現なんですかね。幽霊以外の怪異も光るんですかね。

勿忘草の橋では亡くなった人に会えるという。

　とあるSNSに「＃友達から言われた忘れられない一言」で投稿されたエピソード風。 　小学三年生だった「俺」は、雨が降る公園で、傘もささずにはしゃいでいる友達の「T」を見かける。

見てはいけない光を見てしまう男の話。

宇宙には宇宙バリつよ宗教があってやがて奴らは善人ヅラして『布教活動』にやってくるのではないか？　俺らは異教徒として財産巻き上げのうえナメた口約束に騙され皆殺しにされるのではないか…

子どもの頃、謎が解けるまで物凄く怖かった記憶。 「【公式自主企画】怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」参加作品。

ゾンビは「UV-H」と呼ばれる特殊な光線に弱いらしい。 灼熱地獄と化した近未来を舞台に、アラサーに片足つっこんでる翠ちゃんと、幼馴染でゾンビハンターの朝陽くんを取り巻く非日常な日…

第七回こむら川小説大賞参加作です。 たぶんホラー。 斜陽が、金色に耀いている。

第七回こむら川小説大賞によせて書きました。がんばってシャイニングうんこを出しました。よろしくお願いします。 ジャンルは迷いましたが、たぶん異世界ファンタジーの導入に当たるのではな…

　古風な辻占い師が、遭遇した客の話。 　その相手は、我慢できないほどに隣人への怒りを蓄えていた。

私が一人で家にいる時、音もなく気配もなく、死骸を置いて行く者がいた。一体誰が？