美術を志す者としては、良くも悪くも一般人なマーガトゥンという男。 彼が最近、幻想写真家を名乗ってSNSに写真を投稿していると知って、覗いてみることに。 被写体はひと目で制作物と分かる、けれども自然にも見える幻想的な生き物で……・ マーガトゥンの知り合いが自分の体験を語るという形式のホラー。 話の内容もそうなのですが、語り口が魅力的でした。 適度に脱線しつつも、薄気味悪い核心に近付いていくところなど、本当に語ってる感じがしました。 怪奇な話を読みたい方にオススメしたい一作です。