第3回かぐやSFコンテスト(かぐやSF3)の応募作『呼吸を合わせて』を公開しました。
『呼吸を合わせて』
https://kakuyomu.jp/works/16817330663029231118 なかなか難しいです。
かぐやSF3のテーマが「未来のスポーツ」と聞いたとき、最初「あ、これは自分向きじゃないや」と思ってしまったことが最大の反省点でした。
そこで思考を止めないで「スポーツ」からもっと色々連想して考えを進めていけば、締め切り1週間前になって思いついたアイデアがもっと早くに出てきたと思います。ずっと考えていた訳じゃないのだから。
身体強化服《バイオニック・スーツ》というアイデアは、この作品のために考えたものではなくて、SFネタ倉庫から引き出してきたものです。
簡単に言うとパワードスーツの一種なのですが、鎧のようにごてごてしたものではなく身体強化機構をほぼスキン化して動きやすくしたものです。
あえて言うなれば、ウェットスーツに近い感じです。ウェットスーツみたいな強化機構の上に剣道の胴着を着けるイメージですね。
せっかくスポーツを取り上げるのだから、動的なイメージを描けないかと模索してみました。
支援AI(姿勢制御AI)と競技者との関係性に絞り込めたので、話の焦点はブレずに一貫性を持たせられたと思いますが、バイオニック・クロスアーツの解説が荒くなってしまいました。
この部分をもっとなめらかに進められていれば、違った結果があったのかもしれません。
タイトルももう少し印象的なものにできればよかったか、と思うのですが投稿時点では〝呼吸をしないAIと呼吸を合わせる〟→〝呼吸を合わせて〟という発想以上のタイトル案は出せませんでした。
とはいえ、「シンプルでいい」「どう言う意味かというフックになっている」という面もあるので、別の案が出てもこれにしたかもしれません。
早速お読み頂いて&感想もありがとうございます。
こぼれ話として、某Sさんがいつも格好良い女の子を書くので、今作の登場人物は私なりの格好良い女の子を目指してみました。
そうして、実際できた作品を読んでいると寧音にひたむきさ、鳴海にさわやかさを感じるものの、格好良いと言うと少し違うかなぁ、という気がしています。
なかなか難しいものですね。