概要
一瞬の交錯の先にある未来を寧音はまだ知らない。
二一二三年、夏。身体強化服を活用した新競技バイオニック・クロスアーツに打ち込む少女・桜田寧音は、選手として岐路に立たされていた。
部の顧問にして指導教員の鳴海楓から、支援AIを初期化するように指導されたのだった。
バイオニック・クロスアーツに支援AIは必要不可欠の存在である。事実、寧音は紅那と名付けた支援AIを信頼し、これからもずっと一緒に競技に挑んでいくつもりだった。
鳴海に説明を求めても「いまの紅那は桜田の成長を妨げる存在でしかない」としか教えてくれない。ならば、と寧音は鳴海に勝負を持ちかけた。
——私が勝ったら紅那の初期化を止めさせてください。
この作品は「未来のスポーツ」をテーマにした第3回かぐやSFコンテストへ応募した作品です。選外となりましたので、ここに公開します。
第
部の顧問にして指導教員の鳴海楓から、支援AIを初期化するように指導されたのだった。
バイオニック・クロスアーツに支援AIは必要不可欠の存在である。事実、寧音は紅那と名付けた支援AIを信頼し、これからもずっと一緒に競技に挑んでいくつもりだった。
鳴海に説明を求めても「いまの紅那は桜田の成長を妨げる存在でしかない」としか教えてくれない。ならば、と寧音は鳴海に勝負を持ちかけた。
——私が勝ったら紅那の初期化を止めさせてください。
この作品は「未来のスポーツ」をテーマにした第3回かぐやSFコンテストへ応募した作品です。選外となりましたので、ここに公開します。
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