• エッセイ・ノンフィクション
  • 詩・童話・その他

ブタの血

・スーパーにお昼ご飯を購めに行ったところ、ブタの血が売っていた。また、めずらしいものと思い、インターネットで調べて見たら、世界各地で料理の材料として使われているもよう。おフランスとか。ところ変われば品替わる、である。


・残念ながら、人には戦わなければならないときがある。職業作家でいえば、編集者や出版社と対峙しなければならないことが生じるかもしれない。そういうときに、作家を守ってくれるのは、他に仕事を持ち、蛇口をひとつ閉められても生きていける生活力ではないだろうか。


・例の脚本家が仕事を再開して、テレビドラマがつくられたら、画面に女の霊が映っていると騒ぎが起きるかもしれないね。本物かどうかは別として。社会的に終わってしまった者のことをあれこれ詮なく言うのは外道のすることかな。


・死人に口なしだから、我々はなるべく長生きした方がよさそうだ。


・聖書を毎日読んでいる。とにかく詩篇がつらい。毎日毎日、似たような内容の繰り返しで嫌になっちゃうよ。と長らく思っていたが、さいきんは読むのが苦でなくなってきた。リズムがわかってきたというか。
 旧約聖書の詩篇というのは、「神さん、何とかしてな」「ほなら、言うこと聞けや」の繰り返しである。


・隆慶一郎という時代小説家がいた。いろいろとおもしろい本を書いたあと、織田信長を書く前に死んでしまった。
 隆慶一郎の全文章をインプットしたAIの力で、隆の信長が読めないかな。


・リングというホラー小説があった。今読むと、かなり時代を感じる。文章も含めて。
 映画版のリングはヒットしたが、私は原作にいちばん忠実と思われる、最初のテレビドラマ版が好きである。高橋克典と原田芳雄のやつ。最後、原田が死んだ時には驚いた。謎が解けたと思ったのに、不可思議なものが不可思議なまま残る、という話が好きである。


・「ぼっち・ざ・ろっく!」2巻を再読。
 読み返したら、細かいところをほとんど忘れていた。お得な気分。
 そういえば、星新一に「新鮮さの薬」(『マイ国家』)という短編があった(我が家には、「星新一 ショートショート1001」がある)。
 満ち足りた、しかしたいくつな生活をしているエフ博士に、男がある薬を渡す。それは、娯楽などに対する記憶をなくすものであった・・・・・・。
 星の作品の中でも、とくにスマートな話なので、ご一読あれ。


・さて、冒頭の「購め」をみなさんはどう読まれましたか?
 もとめと読むらしいです。異論あり?
 いま、西村賢太の日記を読んでいる。

2件のコメント

  • おはようございます。

    「乳(ちち)」は「ち」を重ねて成ったと最近聞きました。
    そのとき、古代の日本ではミルクと血液が同列に扱われていたのだろうと思いました。
    フランスでもそうだったとは思いませんが、案外イカスミのような感覚で食材にするのかもと思いました。
  • おはようございます。青丹さん。

    「ち」に体から流れるものという意味でもあるのですかね。
    母乳は血からつくられるそうですが(ヘモグロビンが入っていないので乳百色だそうです。血からヘモグロビンを取り除けば母乳の色になるのかな)。

    日本だと沖縄料理に入っているそうですね。ブタの血。食べたいとはちょっと思えませんけど。

    ではでは。楽しいお便りありがとうございました。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する