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ひらめきよ、来い

・原作変更の問題は大火となり、四方八方に飛び火している。
 一視聴者に過ぎない私個人としては、原作変更自体は問題ないと思っている。まったく原形を留めていなくても、私が見ておもしろければそれでいい。それだけの話だ。
 今回の事件の問題点は、もっと根源的なことである。人が他人とした約束、切実な思いから来た約束を破った。他人の権利を蹂躙した。他人の尊厳を犯した。

 テレビ局、脚本家、漫画家の関係が、元受け、一次下請け、二次下請けであることが露呈した。他業種でよくある話が、テレビ局でもあったということが衆目にさらされた。これから、日本テレビは、日本の労働問題について、偉そうなことは言えない。まずは自分たちが過ちを改めてからでなければ、報道する資格はない。


・「ナボコフの文学講義」という本を読んでいたら、「径庭」という言葉が出てきた。なかなか味がある言葉だ。
 庭のつく熟語には感じのよいものが多い。
 家の庭と書いて、ファミリーを意味するのも、趣味がよいように思う。


・ああ、インスピレーションがわかないだろうか。相変わらず、頭の中はからっぽである。暇な時間を小説の構想やら執筆に充てていた身としては、退屈でしかたがない。早くなにかをひらめくか、新しい趣味が見つからなければ、退屈で死んでしまいそうだ。ああ、暇だ。


・独裁者が書きたいと、きのう、ちらりと思った。クーデターを起こされて、独裁者が最後を迎えるまで、いろいろな人が彼に面会を求める。彼はいろいろな話をする。クーデターの首謀者までが来る。彼の自殺を止めるためだ。しかし、彼は思い出話をするばかりで、その意思を変えない。
 史上の独裁者の列伝を書いてみたいとも思うが、めんどうくさそうだ。スラ、カエサル、ヒトラー、ナポレオン・・・・・・。


・生でないビールが好きだ。生ビールは最後に嫌な甘みが残る。まあ、酔えば気にならなくなるが。


・ポルトガルのガルは接尾語に見えるが、簡単に言ってしまえば、ポルトが港、ガルが地名である。



 書くことがなくなったので、きょうはここまで。ではでは。

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