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現在公開中の「遍路X」の、作中の矛盾点について

こんにちは!
現在公開中の「遍路X」に矛盾点が多数見つかったことをご報告いたします!(涙

遍路X
https://kakuyomu.jp/works/16818093084129434109

時代考証を疎かにし、物語に不備やミスを作ってしまったことに反省しきりです……。
これまで読んでくださった読者さんにも大変申し訳ないです。

1、ポケベルの矛盾

この物語の時代背景は1997年ですが、当時のカタカナポケベルは「ッ」とか「ョ」とか小さな文字は打てなかったのです。
にも関わらず、作中では「ミッケ」や「シ゛ョウ」など、小文字も含めて使ってしまっています。

2、報奨金制度の矛盾

作中で、主人公の友人キヨが、報奨金制度によって警察庁から報奨金をもらう、というくだりがあります。
ですが、この「捜査特別報奨金制度」が始まったのは2007年からなのです(1997年当時はまだ行われていない)
ですので、キヨが報奨金をもらったという内容は明確に間違っています……。

3.消費税率の矛盾

主人公の森沢くんが、死亡したキヨの残したレシートを頼りに、一体何が購入されたかを調べる、というくだりがあります。
キヨがコンビニで物品を購入したのが、1997年の3月。
森沢くんが調べた日付が同年の4月で、キヨの購入した物品名と「税込み」の値段が一致する商品を見つけ出します。
ところが……!
1997年4月から消費税率が3%から5%に変更されているのです。
森沢くんが調べた時期は、消費税率が変更されていた可能性が高いのです。
これは作者として意図したものではなく、まったくの偶然です。
ホント、盲点でした……。



実は、これら上記の矛盾点をご指摘してくださったのは、同じ読者さんです。
八月猫さん、ありがとうございます!!!(書いてから言うのも順序逆になって申し訳ないのですが、お名前を出しても良かったでしょうか……)

隙の多い、粗の目立つ物語に、丁寧に丁寧にご指摘して頂いて、本当に感謝しかありません。
特に消費税率の矛盾点は、ため息しか出ませんでした。
時代背景の観察眼、凄まじ過ぎます……!
脱帽ッッ…………圧倒的脱帽ッッッッ!!!

自身の思い込みや、調べることに関する甘さも反省するばかりです。

(一応、賞に応募中ということもあって修正は控えております。上記はすべて間違いのまま掲載しております)

それともう一点、これは不備ではないのですが、ある一節に、実際の未解決事件を話のフックとして使い、一部改変している箇所があります。
関係者の方が今もなお苦しんでいることを考えると、これはすごく迂闊であり無神経なことだと大きな反省をしました。

もしこれから本作を読んでくださる皆さま、もしくは読んでくださって「実はおかしいと感じていたことが……!」と思っている方がおられましたら、遠慮なくご指摘ください。

ミステリーとしての強度を切実に求めています。

誤字脱字も是非お教えくださいm(__)m

8件のコメント

  • お疲れ様です!
    おお、そんな矛盾が……!? 自分は読者として読んでいる分には全然気付かない方なので、見付けられた方凄いなあ、と思ってしまいます。
    でも作者自身として考えると、後からミスが見付かると「いやあああ!?」って悶えちゃいますね。
  • こんにちわ。

    いやぁ、私も読んでいて全然わからなかったですよぉ。これを即座に見つけられるのって知識量が豊富な証拠ですよね。いやぁ本当にすごいです。

    それにしてもミステリーは本当に書くのが大変ですね。改めてその敷居の高さを実感いたしました。こういう細かいところも詰めていかないといけないんですねえ……勉強になりました。

    おかしい部分というか、深読みして盛大に外した部分ならありましたよ。恥ずかしかったので言いませんでしたけどw

    矛盾点を受け入れるのってすごく勇気がいると思うのですけど、ミステリーの質を上げようと努力されるチューブラーベルズの庭様に、私は脱帽でございます。
  • 神宅さん、ありがとうございますーー!!
    そうなんです……(T_T)(T_T)(T_T)
    そんな矛盾が見つかってしまったのです……泣
    自分がいくら完璧だと思っても、所詮は思い込みですね。
    もっともっと考証の強度を上げるべきだったと猛省しています。

    仰るとおり、今「いやあああーー!」って悶えています^^;
    っていうか、まだまだ見つかりそう~~~!!
  • 火乃玉さん、ありがとうございますーー!!

    いやぁ、時代考証をした(つもりでいる)作者本人が分かってないのに、読者はそりゃワカラン!ってなもんです^^;
    特にビビったのは、消費税の矛盾点です。
    これはもう、有料級の校閲だと感じました。

    ミステリーはどうしても、現実世界の中で謎を創出する必要があるので、やっぱ違和感があると読者さんにバレますよねぇ!
    致命傷になることもあるので、ホント、もっともっと注意を払うべきでした……。

    >>おかしい部分というか、深読みして盛大に外した部分ならありましたよ。

    えっえっ、何でしょ何でしょ??
    めちゃめちゃ気になるんですけどぉぉぉぉおおおおお~~~ww

    あっ話は変わりますが、火乃玉さん、面白いことを始められましたね!
    近況ノートで創作論を語るの。
    あれ、時々読ませてもらっています!(ブックマーク済み(笑
    すごい読み応えあります!
    近況ノートの性質上、どうしてもカクヨムの目立たない場所となってしまうため、もったいなぁ~と思って読んでいるのです。
  • あー、たしかに!

    その矛盾を伏線だと勘違いされると、意図せぬミスリードになってしまいますもんね。いやしかし、本当に難しいですね。ミステリーを書くのって。ひえ~。

    >えっえっ、何でしょ何でしょ??
    あ、すみません。やっぱり気になりますか。
    もう時効だと思うので告白しますと、姉と妹が入れ替わってると思っていたんですよ><

    娘を失っておかしくなったのは姉じゃなくて、実は妹の方だったんじゃないのかなーと予想していたんですね。刑期を終えても就職は難しいでしょうから、おかしくなってしまった妹の名前を語って働いていたのかなーって。でも、よく考えたら双子じゃないし、顔割れてるから無理ですよね。なんてこった!

    最後、火をつけようとしてたのも証拠隠滅のつもりなのかなぁ? これは完全犯罪か! とか勝手に一人盛り上がっていましたw ハズカシー!

    >近況ノートで創作論
    実はですね、創作論を書いていると文句を言ってくる人が結構いるわけですね。
    だからわざわざ隔離して、注意書きまでしたんですが、それでも覗いているみたいなんですよ。もはやこれはストーカーなのかファンなのか判断が難しいところです(笑)
  • 気付いたのはたまたまなんですよ(^_^;)
    個人的に1997年というのは印象の強い年でして、本作のコメ欄にも書きましたが、ちょうどコンビニでバイトしてる時で、消費税の変更に伴ってバタバタした記憶がありまして(;´∀`)
    携帯はまだ高く、ピッチとポケベルを使ってましたから、「ッ」って打てなくてカタコトになってた記憶がありました( ´∀`)
    ただ、一部のポケベルは打つことが出来たんですよヾ⁠(⁠・⁠ω⁠・⁠*⁠)⁠ノ
    そのキャリアがうちは圏外だっただけで…orz

    懸賞金に関しては、はっきりと社会人になってからだった記憶があります。
    理由……会社の同期とバウンティハンターになろうぜ!って話してたからですw
  • 火乃玉さん、こんばんは!
    おわーー、なるほどなるほどぉ、姉妹の入れ替り説ですね!
    めっちや、いいですねその説……!
    確かに双子なら成り立つと思いますが、あれですね、片方が覆面なら……。
    片方がスケキヨパターンにするのはどうでしょう!!???笑
    横溝正史臭も強烈に香ります!笑

    でも何がいいって、火をつけるための動機付けとして理にかなってる気がしたところです。
    本来妙子は、かなり余白の多いキャラですので。

    >>実はですね、創作論を書いていると文句を言ってくる人が結構いるわけですね

    なんと、そんなことが……。
    火乃玉さんに物語だけ書いていて欲しいタイプなのでしょうか。
    ストー…………、ファン?
    ストーファン???
  • 猫さん、コメントをありがとうございますーー!!
    ご助言のおかげで、本当に助かりました。

    そして衝撃を受けています。
    猫さんが、まさかバウンティハンターになろうとしていた過去が、報奨金の時代的齟齬を解き明かしてくれることになったとわぁーーーー!

    コンビニのバイトで唐突に思い出したのですが、多分、自分はその頃、深夜ビデオ屋で働いていて、にーちゃんとかおっさんとかにテレクラのプリペイドカードを売りつけていました。
    つらくて暗くてしんどかったけど、面白かったなぁ~~笑
    わー、自分語りスイマセン……。
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