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アシタカ改造

ロボット物――というより軍艦が登場する創作一般では、よく艦長は艦橋にいます。それで僕もそのように描写していたのですが、艦長が艦橋にいたのは第二次世界大戦ごろまでで、現代ではCIC(戦闘指揮所)という別の区画で指揮を執るようになっていたんですね; CICの存在は以前に調べて知っていたのにすっかり忘れていました。

そのことを思い出し、これはいかん、とアシタカの構造を見直した結果、アシタカの構造自体が一変。艦長は艦の中枢にあるCICで指揮し、艦橋はそもそも存在しない仕様となりました。それに伴い、本文で艦橋と書かれた箇所をCICと書きなおしました。

以前のアシタカは二本のロケット(気密区画)の間に格納庫やカタパルト(非気密区画)がある双胴船とイメージしていましたが、変更後のアシタカは計九本もの長さの違うロケットをイカダのようにつなげたものに。
そのイカダと交差するアームにさらにサブロケットをくくりつけ、最終的に「翼の生えたマンボウ」のような形になりました。
いえ、私の描いた下手な図ではマンボウに見えるだけで、上手な方が書いたらもっとすらっと伸びて剣のようになるかも知れませんが。

『翼』にあたる部分ですが、アームとサブロケットの連結部が関節になっていてサブロケットがそれこそ翼のように動きます。
これはサブロケットの推進器の噴射方向を自在に変えて多彩な舵取りを可能にし、また推進器を噴射しなくても翼を動かす慣性だけでも艦の姿勢制御が可能という代物です。
はい、AMBAC肢です。AMBAC(アンバック)という言葉は機動戦士ガンダムにおける造語なので本文中には使えませんが(苦笑)。

CICのことを思い出した時はひやっとしましたが、結果的にぼんやりとしか考えていなかったアシタカの構造を考えられて楽しかったです。このことを、より臨場感のある描写につなげられるようがんばります。

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