盾の魔女と魔導の杖、本編完結しました。
基本ずっとシリアスで陰鬱な展開もある長々としたお話にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
ここに至るための物語でした。
終章まで書いてようやく、トリオものです、と胸を張って言えるようになった気がします。
ユーリスと七々子ふたりの話と読んでくださっていた方には、最後まだ公式にはくっついてないんかい、とがっかりさせてないかなというのが心配なところなんですが、お話や人物やさまざまなものに向かい合った結果、これがいちばん希望のある通過点だと作者が思える景色だったので、ここをエンドマークといたしました。
よければここで序章に戻ってもらえると、読み込んで下さった方のなかには、ふたりが十年後も険悪な喧嘩しているようで、意外といちゃついている会話をしていることに気づいていただける方もいらっしゃるのではないかなと思います。
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少しでも皆様に楽しんでいただけるお話になっていたらよいなあと願いながらの連載でした。
連載開始してからもひたすら加筆修正していてお話がゲシュタルト崩壊しはじめ、『この話、面白いのだろうか。暗すぎない？？ あと豆腐メンタルに数字を可視化してくるカクヨムコン戦い抜くの無理ゲーすぎる』と創作ブルーになりながらの連載でしたので、皆さまの応援にほんとうに助けられました。
物語に終止符を打てたのはひとえに、読んで下さった皆様のおかげです。ありがとうございました。
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このお話は第8回カクヨムコンテストのライト文芸部門に参戦しております。
もし楽しかったよ～とか面白かったよ～という方がおられましたら、作品フォローや評価のお星さまをいただけると、大変励みになります。
そしてもしよろしければ、ひと言でもご感想などいただけましたらうれしいです。
ちなみに作者的にはどのキャラがお気に召しましたか、というのがとっても気になっています。
とってもおこがましいですが、もし教えてやってもいいよ、という方がいらしたら、こそっと教えてくださるとうれしいです。
ひと癖もふた癖もある人間的に未熟なキャラクターばかりのお話でしたので、あまり人気が出るタイプのキャラクターはいなかったかなという自覚はあります。
作者はどの人物も愛着がありますが、書きやすかったのは圧倒的にニケとぺぺです。
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最近は恋愛ものです！ と銘打った話を書いてこなかったので、とっても久々のラブファンタジーでした。
とはいえ、なんだかんだ最終的にヒーローがヒロインにでろ甘になるのは、私の話どれもこれも共通しているかもしれない。
恋愛を銘打ってない話でもたいていそうですね。なのであまり意識的に恋愛ものを書いたわけではなかった気もします。いつもとあまり変わらないかも。
とはいえ、恋愛ファンタジーはもう書けないかもとここ数年思っていたなかでの連載でしたので、連載中にユーリスと七々子のすったもんだに読者様からご反応をいただけたこと、ほんとうにほんとうに励みになりました。
私もまだ恋愛ファンタジーを書けるかもしれない、という自信になりました。ありがとうございます。
楽しかったので、また恋愛ファンタジー書くかもしれないです。こう思えるようになったのは、盾杖を書いたおかげだと思っています。
◆以下、盾杖の今後の動向について（とんでもないレベルのぐだぐだの文章です）
①外伝（需要がないタイプのもの）を連載する可能性があります
公開できるか微妙なところですが、ちょっと長めの過去編を執筆中です。あれよあれよという間にもう4万字くらい書いてしまった。
作中であまり掘り下げのできなかった百鬼についてのお話。
たぶん百鬼は作中もっとも嫌われているキャラなのでは？ と思いますし、本編を書いている最中の作者の胃痛の要因の九割くらいはこの男が担っていたので、読みたい方がいらっしゃるかは分かりませんが、もし公開できそうなら公開します。
完結までお付き合いくださった方はたぶんお察しかと思いますが、本編以上に暗いです。
七々子の百鬼との恋の始まりと終わり。そして七々子や百鬼（と日鞠）に多大な影響を及ぼした光理について書けたらいいなと思っています。
あと瞳子をちょっと掘り下げたり、百鬼家ってどんなもんなのよっていう話もたぶんちょっとすることになります。
ヒール役、それも一線を踏み越えているキャラクターについて本編中であまり同情させるエピソードをもってくるのもどうかなと思い、本編中では百鬼についてはさらっとしか触れられませんでした。
前作のパラケーもそうでしたが、いわゆる悪役をどのように描くかは今後も私の課題だなというところです。
暗いうえに少しインモラルな雰囲気も漂う青春ものなので、表で公開するかは少し悩んでいます。
②後日譚（明るくて少しは需要があるかもしれないやつ）
あと書けたらいいなと思っているのは後日譚。
十年後、ニケとリエンくんがぎゃあぎゃあやってる舞台裏の話。
七々子とユーリス、ニケはもちろん、日鞠やサルヴァンなんかも出せたらいいなと思っています。
そのほかにも書きたいものはたくさんあるので、折を見てまた盾杖の世界に浸かれたらいいなと思っています。
第六時の塔の話に、本編中では十年後は解体されたよ！という伝聞形式でしか決着をつけられなかったので、ほんとうは続編も書きたいところなんですけれども！
大人たちを掘り下げて描けなかったのが心残りです。
あと規制派、柊のサロンの面々と七々子は、在学中にもっと深い仲になっていきます。
何人かは七々子と一緒に機構に入り、何人かは外から七々子たちの戦いを支えてくれます。
七々子と少し揉めてからのフォローができなかったのですが、ユーリスとニケだけでなく、七々子は彼らとも生涯よい関係を築いていくことと思います。
そして七々子とユーリスが憂いなく、いちゃいちゃできる未来も描きたいところです。
まあでもたぶんそれは、七々子とユーリスが全力で掴みとるでしょうし、ニケも腹を括ってふたりの人生に関わる覚悟だと思うので、心配はしていません。
ちなみにニケの相棒になったリエンくんはちょろいので、わりとすぐニケにほだされます。
対するニケもくそ真面目な子に弱いので、ピンチのときに彼を軽率に庇いがちで相方からしょっちゅう怒られる。
さらにはリエン経由で七々子に伝わり、元梣隊のふたりからもがみがみ怒られていることでしょう。
まだまだ盾杖の世界に浸かっていたいところなのですが、そろそろ次のお話の準備をはじめる時期なので、上記の盾杖の番外編やら外伝は時間を見て、ぽつぽつと書いたり公開できたらいいなと思っています。
次のお話はたぶんweb公開はしない話になるはずなので、またしばらくカクヨムさんからは失踪すると思います。
また別の物語でもお目にかかれましたらうれしいです。
こんなぐだぐだのあとがきにまでお付き合いくださり、ありがとうございました！