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新作短編『緊急脱出(ベイルアウト)!』へ来てね!……〈電脳乙女戦闘機:“お姉さまのカレシになりたい妹”〉

 チャオ! みなさまへ一筆啓上。
 あたし、新作短編の『緊急脱出(ベイルアウト)!…蒼空のLove&Comedy』で勝手に主役を張ってる“お姉さまのカレシになりたい妹”でやんす!
 これ、某年某月某日、某国と某国の間の、とある戦場空域で遭遇した、二人の電脳乙女の電撃的な出逢いと、超高速の短い短い恋の旅路を描いた小品なのです。
 作者にしてみれば、ビビッと思いついて、これは書かネバ! と運命を感じて一気に書いたわりには、なんだかとっても古臭い“エス”物語になっちゃったみたい。
 “エス”ってのはサドでもエスエフでもなくて、今でいう“百合”の古典的解釈ってところね。“あこがれの少女を心からお慕いする戦前少女の乙女心”を指すのです。その代表作は川端康成先生の『乙女の港』(1937-38)、なんと、偉大なノーベル賞作家様が、戦前の若かりし頃、百合っぽい世界に手を染めてらっしゃったなんて! といっても今は、女流作家の中里恒子先生との合作だってこと、バレてるみたいです。でもまあ内容的に無理もないよね。
 あたしの作者は、吉屋信子先生のお話にもインスパイアされたとか、そんな“古典的戦前百合”をさかのぼれば、アンとダイアナの精神世界に近づくのかも、ね。
 そう! ニンゲンじゃない電脳同士だもん、だから限りなく清純な百合愛の世界に、あたしたちは生きるのです。
 ということで、できたら読んであげてね。あたしは“星の王子さま”が大好きですが、もちろんお星さまも大好きです、❤もPVもね、あ、これ冗談よ。でも、よければ……ね。作者、感謝感激で喜びますから。
 それじゃ、作品でお逢いしましょ!
 読んでくれたら、あたしの愛のレーザーバルカン砲、お見舞いしちゃうかも!
 あ、言い忘れるとこだった。今、お正月なんだ。
    百合ましておめでとう! 今年も百合しくね!     かしこ

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