• エッセイ・ノンフィクション

感想文『イミテイション・ヒーロー』読了




こんにちは。吾ノ輪です。とりあえず、朝起きられるようにはなってきました。
パワーは全然ありません。オリジナルで小説書こうとしたけど全然思い浮かばぬ…。
だけど規則正しい生活や不穏変調の無い暮らしはなんとか出来てます。療養のお陰?。
パワーなし、エナジーたっぷり、フォースそこそこって感じでしょうか。
さて、今日の体調とか考えていることを書いていきます。


(17まで感想文は始まりません。前置きが長いです。すいません。
その1.5倍くらい感想文の節があるのでご容赦ください。(..))


誰かとメールしたり、ちょっと日用品も書い足しに1時間以上歩けたり、
体と頭の噛み合いは良好です。漫画も以前より少したくさん読めます。
しかし熱量っていうんでしょうか?なんでしょう?覇気がないです。
覇気がなくてストーリーを作れないゾーンに突入してます。
でも私の創作方法って根本的に興奮頼りなんですよね。
だから脳がバーストした後で頭が興奮して過回転しないように
薬をもらってる今話が作れないのは、当然っちゃ当然のような気がします。



フロイト的っていうんでしょうか。物語を作る時に考えるのは
いかに男と女を「男ーッ!!」「女ァーッ!!」と思えるように
するかなんですよね。そういう意味では興奮で作ってます。
その男らしさと女らしさの配置と比率と塩梅はかなり冷徹というか、客観的に
興奮とは無関係な「起伏」と「バリエーション」の面白さで俯瞰しながら
パズル的に組み上げていくので、興奮と冷徹、どちらか片方は
こみ上げてきてくれないと話作れなくて困っちゃうんです笑。



前回お話ししたように私のIQパラメータが普通と逆側にずれていて、
1処理速度→2言語→3ワーキングメモリ→4動作性の
順番に下がっていくので、冷徹に作る外枠がしっかりと組みあがっていないと
1凄い速さ で 2無数の展開 が 3明後日の方向に 4拙く飛んで行ってしまって
何をしようとしていたのか整理しようとすると(4→3→2→1と登ろうとすると)
何がしたかったのか何も分からなくなって…という悪循環に入ってしまうんですね。



なので私のグーグルドキュメントにはほぼ確定してる起承転結の起だけ同じで
体をなしていない承部分が書き散らかされて放置されているテキストデータが
大量にあります。内枠から書くのと外枠から書くのが噛み合わないと
文章にさえ起こせない…という「縛り」が自分の中にあります。
更に「色味」と「テンション」が乗らないと絵にまで起こすことは出来ません。



ーー自分が本当に面白いと思った者しか書けないーーーというのは、
自分の頭の中にそういった縛りが自生しているからです。IQが20違うと
会話が成立しない…というのはいささか乱暴な言い方なような気がしますが、
実際私の中の動作性と処理速度はお互いほぼほぼ噛み合いません。
噛み合ってないデス。ドラクエ6の『迷いの塔』が頭の中で流れてるみたい…。



とと。弱音はこのくらいにしましょう。つまるところ、現状は
処理速度ーーー言語能力     良好。
言語能力ーーーワーキングメモリ 普通。
動作能力ーーーワーキングメモリ 良好。
言語能力ーーー動作能力     不調。
処理速度ーーー動作能力     間でワーキングメモリがしっかりと稼働中。

って感じですかね…はい。



こうして数字を振ってるのもどのくらいの尺周りで話してるのか
数字の共感覚で把握しながらでないと何が話したいのかさえ
分からなくなってしまうという今日の気分の仕上がりの問題でして。。。
昂奮ーいやテンションと呼ぼうか…ーがしっかりワークメモリと言語性の間に
挟まればつるつるっと書けたりするんですけど…うーん…とにかく興奮は
過回転を生むので、大きな不穏の後じゃあ仕方ない。



興奮しているときは、自分の話しかできないものです。
自分のことしか考えられないものです。(あくまで自分の話ですが)
自分の中から湧き出るものしか考えられなくなります。私が自分の興奮頼りで
書いたときは、同じ興奮基準でないと楽しめないものが出来上がります。
だから、興奮して書いたものは後になって見るとあんまり面白くないんですよね。


10
そういうときに考えるのが外枠です。内枠はそのときのテンションと一緒に
どこへでもお散歩に行って早々と行方不明になってしまいますが、
外枠があれば道のりをおおまかに把握してレールを敷くことが出来ます。
まあ、外枠も「うおお!!できる!!組めるぞ!!」と前のめりになりながら
見つけていくので、結局「数日寝かせる」はレール敷くときには必携ですね。


11
行き詰って悩んだときは、3種類以上の気分の状態と条件で面白いと感じられたら
先の展開へ進むことにしています。ただ私の場合一回組み始めると組み上がりは
ほぼ決まっているようなもので…(ぼんやりと全体像が見えてしまう)
見えなければ要素が足りないか間違っているということで解体します。
先が見えても「描」きたくないものは書けません。


12
ここまで生きてくる中で、連想や引用はたくさん親に貰ったんですけど、
文化の違いを「個人の考え方の(卑)(悲)劣勢」とする会話文化を長く経験したので、
矮小化とサディスティックな減点方式が自分の中にあって、それを起こさないように
気を付けながら創作に当たっているのですが、どうもそれと昂奮はある程度頭の中の
近隣に接しているみたいで、中途半端に興が乗っているときには精神を守るために
自分の作品を作ることも他者の作品を読むことも控えるようにしています。
なので輪をかけて読むのが遅れる…という事情でした。



13
なんといったらいいんでしょうか、自分の中に、5段階のギアがあるイメージで、

①はただ立ってるだけ、歩いてるだけの時。大きな公園や建物の中にいるとき。

②が友達といるとき、とりとめもない話をしているとき、ちょっとした相談をするとき。

③が作業や動作性を伴う用事を済ませるとき。気合を少し入れる感じ。

④がダメなんです。弱点を見つけるのが早くなって意地悪になっちゃうので、
確固とした外枠を伴わないときはこのギアには入れないように意識してます。
(好きじゃないけど勉強してるアッパーミドルな頭の良い男の子が
中学辺りでこの会話様式で苦しそうにしてました。)

⑤は精神統一とか会心の組み上がりの時しか意図的には出せません。落ち着くために
使います。ほっとするというより、決意と天命を体に雲みたいに固める感じです。




14
3.86くらいで脚本は書いてます。(普段は)
小説を書こうとすると「語り文」が入ることでテンションが撥ねてしまって
4.29まで上がってしまうので、やっぱり恥ずかしくなって消してしまう。

(急性期は頭の蓋が割れちゃって8くらいでくんずほぐれつもつれてる…)

前回の『プロメテウスの炎』3話分は4.29まで上がってました。
出来はかなり良かった気がするんだけど、やっぱりハイになって書いてるのが
恥ずかしいのと全体通しての構成がー伝わるかな…ー昔の回転ずしの回ってる
レーンみたいになるので結局消しちゃいます。どこをどう直す、とかじゃなくて
恥ずかしくてもう直視できない。薄眼で見ます。イマハソレガセイイッパイ…
…いや、素直にパッチワークって言えばよかったのか…

15
あー…話したい事話せてない!…別のレールに乗り始めてる?
というわけでここらへんで軌道修正します。
つまるところ、私の中ではこの5段階のギアが重要でして、
今2.87くらいまで上がってるんですけど、
この1週間は素の自分のテンションは1.36くらいでした。
どういうことが言いたいかと言うと、ギアが低いのに体が軽いときは、
「我が強い状態」にも入りにくいわけです。


16
テンションギアを外部に決めてもらっても 後々ギアも各パラメータ接続も
乱高下変調しないということで、いろんなものに手を伸ばせる状態に
なるということです。かといって興味のないものに取材しようとして
連想してドツボって行くわけでもない、本当にいい脳の調子が整いました。
まだ小さな行動と思考の範囲ではありますが、入院して治療した成果が
続々と淡々と出始めている喜びがあります。嬉しいです。


17
と、ここまで文章を構成してやっと満足に前置きが出来ました。
今日はこれ書きに来たんです。これです。

ついに読了出来ました、JTW様の『イミテイション・ヒーロー』!!!!!
面白かったです!!ラストに向けてどんどん白熱していきました!
久しぶりに中編小説を読み終わることが出来ました!!
本当にありがとうございます!!



18
『シアハニー・ランデヴ』を読んだときにも感じたことなのですが、
ジャックさんのホンを読んだときの共感覚はとても真っ直ぐな、真っ白い輝きです。
ドメスティックな卑悲の定規を持たされてしまっている私が
「読むときに4速にふいに入ったら嫌だな」と思って、
正直に白状してしまうと私はこわごわと読み始めました。
1話から慎重に読み始め、一気に進んで5話目くらいでした。
私はぐるぐるぐわぐわな語彙を持っていて、それが幻聴になることが少しだけあって、
頭の中で一瞬「ちりっ」と音がして、【嫌いな捨てたい自分】がそこに
現れたような気がして、それ以来 怖くて 読めてませんでした………。
ーー否、ただ機を待つだけで定規を変える努力をしなかった私はやはり…
ーーと個の卑悲に入ってしまうので、私はまず先に『シアハニー』を読破して、
「よし、この闇の暗さを楽しく読めた。この人の作品を私は読める」と安堵して、
ひたすら自分の中の赤と黒と紫が薄い時期が来るのを待つことにしました。



19
そしてついに来た【低ギア低テンション良コンディション高コンフィグ】のモード。
22時20分、室温20℃、湿度30度。

色の共感覚は?自分に問う。
ーー俯瞰するささやかな青い照明、
白、緑、茶ーーーの丸い球で構成する体状態、
ーーカード状で横にして裏面にして伏せているピンク…

ーーーーーーーーーー今ならきっと読める。
私は暗い夜の人口の光の下、脳の真ん中にピンと銀色の糸が張ったような
気持ちで6話以降を2日半で読み進めました。

ーーー静かな時間でした。



20

自分は、この人の物語を読める道を生きているらしい。
ーーそうか。



ーーそうか…。







よかった。






21
【隠された(しかし公然の)暗闇】を書くのがうまい…。





22
私、逆パラメータなもんで、常に自分のことを俯瞰しして
「うわー…変だ…」「拙い…」と思ってる自分がいます。
それを誤魔化そうとして『へんで愉快な人なんだよ』と
他者が受け止めやすくなる努力をしてー結局それって自分の為でー
まあどのみち上の自分は「変だ…」「これじゃない…」と思ってるわけです。笑
ー笑い事じゃないか…?ー


23
脚本なんかも動作まで降ろして考えることはほぼしないんですね。
WMでかちゃこちゃ組んでやって「うーん」と思いながら言語と処理で
20行のあらすじを3話くらい同時に見ながら言語と処理で考える。
ちりっ、ひりっ、ひきんっ。きゃりんっ。70回から120回小さく
そういう音がしてーうっすらと自覚できるのはそれくらいーー
しばらく時間が経って背骨が大きく感じる夜が来た日に一気に書き上げます。
動作まで降ろすとだらだらだらだら…うん…うーん…あーん…どうするか…?
どうするよ…?みたいな…嗚呼、やっぱりちょっと自嘲的ですね。いけない。
だから、自分が努力してるって自覚して進める体験が凄く少ないんです笑

でも、『シアハニー・ランデヴ』を書けた人が『イミテーション・ヒーロー』を
前作にして 一皮むけて成長していく過程だった そして私はそれを目撃した
…となると………


頑張らなきゃな、と思えました。


24
真っ白い輝きの下に、
息つく暇のない大きな大きな穴。
笑みとサポートの下に隠された昂らない怒り。
二人で屋外で話していたら「うん」と言いながら横に首を傾げた瞬間
突然ボン、と音がして直径200m深さ4kmの穴ができたみたいな…

25
しかも、落とさないんですよね。手を握ってくれて、半重力で浮かびながら
落下感を調整してくれているんです。『シアハニー』ではそれに回転がかかってました。
でも、手塚作品で感じるみたいな「ゴォォォォオオオ――――――――ン…」と
自分の背中の後ろに映画館が広がるみたいなあの膨張感はしっかりある。
暴力的でもないし悪意もない。静かに衝撃の大きさを「視てる」。
しかも、目線も足も読者に向いている。駆け抜けるような「速」が、
横向きの雪…いやもっと正確な…リホイミでありながらバギマでもある、
それがちらちらと小さくつぶやくように光っている みたいな…?

26
でも駆け抜けていくようなスピード感は作品の主旋律ではなくて
文節のブロックになっている型の布をレイピアで切り裂き開いてるみたいな
クンッ⇗!!キィュリン!!!て呼び上がっていくような切れ味に
込められていて、演奏そのものは舞台の上でのびやかに輪っていく感じで…
めくるマンガじゃなくてスクロールするパソコンだからかな。
そこまで意図してるんだとしたらこの人すごいな。

27
そうか…。横書きで下に降りていくユーザインターフェイスだから
右⇗上がりのレイピアがキメの文章として一番受け取りやすく環境に適していて、
スクロールだから衝撃の穴がボコッて開いてブウゥーンと落ちて、
横書きだから衝撃に対する受け止めをしっかり書けて、
墜ちた上で『溜まり』ができるからキャラの気持ちをしっかり金色にまとめてあげられて、


28
この人カクヨムに一番適したもの書いてるんじゃないのか?


29
ど、どうやら俺はとんでもない怪物と出会っちまったようですぜ…
こ、この小説家、強すぎます!!連邦軍の新兵器は化け物です!!
ああ、だとするとあれですね。話数の表示選択欄が右下気味に配置してあるので、
⇘右下、 右足側に視線を下げさせる、とすると、


「いいの?本当にこれでいいの?」になるから…(狩猟時代の本能の痕跡として)


ジャックさんがこれから書こうとする方向性と………
うわあ…



30
こ の 人 が カ ク ヨ ム に 会 え て よ か っ た 。
もうそうとしか表現できません。




31
真っ直ぐなんですよね。スタンスが本当に真摯なんですよね。
衝撃が読者にとって痛みみたいじゃないんですよね。
ーー作者としての優しさなのかなーーー虚空でもないんですよね。

真っ白で、静かな音が響く大きな穴を持ってるんですよね。文章が。





金色のメリーゴーランドがそこで回ってるんですよね。
でも大穴なんです。穴と暗闇がちゃんとあるんです。


だから、読者を惹きつけるんだと思うんですね。


32
うーーーん。ここまで誰かの作品が良い凄いと言っときながら
自分じゃうまく書けないなんて言ってるの悔しいなーー。
絶対書こう。絶対自分の来年の3月までに書こう。
なんで3月なのかは今何となくそのくらいかなって思ったから。勘です(笑



33
ええっと、真に迫る者、本当に真っ直ぐ芯をとらえて人々の心に
ずうっと残るような、静かさを持った作品は、だいたい3クールに
集中してるんですよ。

少女革命ウテナ、機動戦士ガンダムX、うしおととら、からくりサーカス(アニメ版)
ウルトラマン(初代)、ジョジョの4,5,6部、伝説巨神イデオン、

34
一番観客に距離が近くて、ずっと思い出に旅立っていくような作品群だと思います。
人生自体が彼らを思い出す旅になります。(私はなりました


35
3クールの傑作におおむね共通するのは、見つめるべきものをはっきりと
直視する、親しみのあるキャラクターたちの、何よりも静かに安定して
張りつめた雰囲気です。



36
4クールだとところどころ笑いながら見たりちょっとネタにしてみたり
観ててやだなと思うシーンがあったり、もうメインストリームのものですから、
『わたしだけの、ずっと大事にして行ける出会い』の度合いが違います。
4クールと3クールで受け手側の【本気になる】度が全然ちがうんですよ。
…と私はパカパカっと作品のタイトルや感想スレ、書評を高速で思い出しながら
出力しています。ちゃんと時間かけて再検証したわけではないので、
まあおしゃべりだと思ってください、すみません(笑)


37
ああでも…どうだろう…[sick]なものを書いてみたいという感も
短編やどんでんの返し方から感じるので、抜け感を持って
読後にどんなニュアンスのそれでもいいので ・風が吹くような・
全34話 とかが適正尺かなあと思うけど、どうなんだろう。
締め切らない、締めた上で風が吹く、うーん… 少し抜けていくような読後感…
幕間か番外編か総集編が1回 いや 2回…? 3回…??? 4か……5…
いや、ハジメ君みたいな子が主人公だったら35話は必要…
栞ちゃんなら39話…奏ちゃんは36話… いや、まだ場合によるから
はっきりとは言えないけど…


38
わからない!!すべて勝手な妄想です!!ーーいや 変・卑しすぎか…ー

私も幸せでいられるのは、こうかな…
僭越ながら、精いっぱい楽しいかもしれないことを考えさせていただきました。
面白くて優しい素晴らしい物語をありがとうございました。
ジャックさんの物語には 造語になりますが 慈優と悠没があります。
どっちも安心します。ありがとうございます。

幸せを目指すキャラクターの輝きは真っ白くて黄金色です。
これからも応援してます。書いてくれてありがとうございました。




39
ふう!!よし!私の共感覚の中で38は:結実:です。
意図せず気が付いたらこんな文章になっていました。
おや、私の感想文も39になってしまいました。

この感想文が、何か少しでもジャック様のお役に立てますように。








終わり





余談

ーー人と矢印を向けすぎるとだんだん謎の恐怖が湧いて逃げ出してしまう
癖があるのですぐに自創作のひとりごとテイストのノートを書き始めます。
かなりひとりごとにします。急に変になるので雑になったと驚かせたらすみません。

多分投稿は明日の午前です。ーー





『プロメテウス』ももう一回恥ずかしくならないように小説文にします!!
読み切りも一旦小説にします!!頑張ります!
それでは!!

















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