• エッセイ・ノンフィクション

IQの凹凸が逆にズレてる件について

私の言語IQは127ある。ーといっても小説書きのひしめくこの世界では
自慢にもならないだろうがーー…処理速度も128ある。知能指数計測をした主治医が
「私より高いな…」と驚いていた。だが、同時にこうも言っていた。

「ーーさんはね、全部ずれてるんです。普通IQってのはどこか一つがへこんでたり、
突出した知能があったり、言語が追い付かなかったり処理に時間がかかったり
するんですけどーーー…ーーさんは全部凹凸の出方が逆なんです。
全部ずれてます。全部です(笑)」そう、私の知能指数は総て逆側の凹凸をしている。



言語が127。動作が108。ワークメモリが114。処理速度が128。
つまり文章に表すとこういうことになる。

『①。とても早く受け取った情報を理解できるが、情報を受け取る速度がついてこない。
②。体の動かし方を脳はなんとなくわかるが、体自体がついてこない。
③。言葉と文章をかなりはやく表現することが出来るが、表現を組む速度がついてこず
何かを動かす力自体はごく普通の凡庸。』ーーーそんな調子だから、
常に何となく自分のことが不格好だと感じる…というより、
「何やってるんだろう自分…」と諦観めいた気疲れとともに生活をしている。

何を書いても数か月で「何やってるんだろう自分…」に入ってしまうので、
否、「何やってるんだろう自分…」と常に薄々思いながらそれを上回る
「なんかやれてる気がする!!」という喜びが勝って頑張って文を出力するも、
やはり時間が経つと恥ずかしくなってしまう。薄々おかしいと思っていながら
文を連ねる昂奮に負けている分なおのこと恥ずかしい…という感覚になるのです。



ーーただ、これは私のパラメータの問題だけではなく、物書きならば
誰しも通る道ではないか。セリフ集や構成ならともかく、小説ーー地の文を
書くのはほとんど経験のない素人なのだ。それに、読書量もかなり少ない。


今年読んだのは富野監督の『だから僕は…』という回顧録だけだ。
アニメも覇権レベルのものをちょこちょこ数話だけ見て、
昔の富野作品を10話くらい見て、あとはお気に入りの
漫画作品5,6作品くらいを1年の間に周回する程度しかインプットをしていない。


ー体がついてこないーーーーーし、ー見切りをつけるのが早いーーーのか。




何千文字も、何時間もインプットできる動作IQとWMをしていない上に、
ー言語的に面白くないーとか、ー面白さの構造が見えてこないーとかいうことだけは
高速で理解できてしまう。なので私は基本的に、すごく自閉的な鑑賞態度を取っている。
それに、書く作品数も少ない。


読みたい本もやりたい勉強もときどき、否頻繁に思案を巡らせるのだけれど、
結局ほとんど実現につながらない。体と頭がなかなかついていかないのだ。




発想が早いのは良いことだ。シーンを思い浮かべる速さにつながるから。
構成力がそれにややついてこないのが問題だ。うんうん頭をうならせなくてはならない。
それを図にして考えようとすると、図を描くのが下手すぎてますますわからなくなる。


…ああ…全部逆だ…全部ずれてる…ずれてるな…。。。

。 。 。 。 。 。 。 。 。 。


しゃべろうとする。構成で詰まる。図に表して更にわからなくなる。
→どうでもいいことを奇麗な文章にしてツイートすることに喜びを見出す
→虚しくなって消去する(こんなのは、作家としての顔が見えないツイートだ)


という生活から、自分の力で以てそろそろ抜け出したい。
このままじゃ物書きとしてしっかりした自信を持っていけない!





ーー私が書いている漫画作品の小説版をここに上げ続けるのも
後々のことを考えると限度があるだろうし、ちゃんと小説として
書き上げたいものを別に用意した方がいいし、





それができるなら、私もきっと楽しい。











凡庸なインプット力とそこそこのアウトプット力。
早くて多い話す力とハードルのとても高い好き嫌いのはっきりした目。






逆に考えよう。「『本当に面白い』と自分で思ったものしか書けないんだ」と。
48話35万文字書いたやつは「何やってんだろう」には入らなかったじゃないかーー
ーーいや、あれは物語の構造を複数のアニメや大河シリーズから抜き出して
プロットの作り方を入念に汲み取ったからうまくいった手ごたえがあるわけで、

文章自体は児童文学めいた空気感を脳内補完して成り立たせてるから…



うーん…








やっぱり、ちゃんと小説を書いて言葉の勉強がしたい。









何か新しいものを書いてみよう。
何事も、気負わず最初の一歩から。





さて、そしたら書いてみるか……ーー。ーーーー小説のための小説を…

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