調べてみたら8月末に更新してから近況ノートでのお知らせはなかったようで、お久しぶりです。紅藍です。コロナがまだ治まらないと思っているうちにロシアがウクライナに侵攻したり、一方で私は個人的に就職が全然決まらなくて苦労したりと2022年も開始早々ハードな展開を見せていますがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
今回のお知らせは……というかまあ、近況ノートで知らせることなんてひとつしかなくて、新作投稿のお知らせです。カクヨムコンの都合で手直しした『不浄の聖女』を去年末から一月末まで連載していたのであまり久しぶり感もないのですが、見直してみるとミステリ方面での更新はだいぶ久しぶりになってしまっていましたね。その間も別に、創作をやめていたわけではないんですけど。
先に一番大事な連載期間を言っておくと、3月1日から21日まで毎日更新、朝7時です。
今回は以前にちろっと書いた短編『ワクチンキラー:名探偵の殺人鬼』の続編になります。とはいえ前作が読まれていない前提で書いたので、オチはあれだったりしますが。『名探偵と殺人鬼』というテーマを考えたときやりたいと思っていた「夏のキャンプ場に殺人鬼が現れて皆殺し」をやってみたかったのでやったという作品です。ちょうどホラーとミステリがテーマの作品を書かないといけない都合もあったので。
とはいえこれは私のホラーインプットが完全に不足していたのと、ここ最近はずっと三幕構成に頼っていたため純粋な長編を構築する能力が落ちていたので失敗気味です。しかしまあ、温存していてこれはと思っていたネタをする前にこのあたりの失敗に気づけたのは幸いでした。何事も無駄はないということで。
本作の主人公は猫目石瓦礫でも、その娘で弟子の欠片でもなく、雪宮紫郎の息子で探偵を目指す少年の柳です。彼の視点から猫目石父子を見つつ、夏のキャンプ場に現れた殺人鬼と、過去の殺人事件を追う構成になっています。物語の都合上、いつもの一人称ではなく三人称視点を取り入れたのですが、これもあんまり上手くいっていないような……。単に三人称が不慣れというより、柳を主人公と規定しつつも、欠片への比重が大きいせいで書き方が鈍ったかもしれません。
と、まあ、基本自画自賛するタイプの私でもちょっとごにょごにょするくらいの作品ですが、何事も上手くいくとは限らないのでこういうこともあります。5月くらいには『高校生探偵:猫目石瓦礫の日常』も〆に入ろうと思っているのでそっちもよろしくお願いします。