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2024年07月24日の近況報告 企画書の意味がようやく分かった

 WEB小説を書き続けて8年半くらい経つのかな。ここまで来てようやく分かった事だけど「読者は作品の事を何も分かっていない」んですよ。



「あなたと完全に同じ人は地球上にはいない」んですよ。それこそ一般的には「天然もののクローン人間」と言われる双子、正確には「一卵性双生児」でさえ、
 産まれた順番で「兄と弟」あるいは「姉と妹」っていう違いが出るんですよ。
 だから他の人とアイディアが被ってもある程度はオリジナリティのある作品に仕上がるものです。あなたと全く同じように書くのは誰にもできないのですから。



 ただし逆に言えば「あなたと完全に同じ人は地球上にはいない」からこそ「あなたの作品を100%理解できるのはあなただけ」になってしまうんですよ。
 だから「話を理解しやすいように」加工する必要があるし、そこで妙に頑固になって「配慮なんてしたら負けだ!」と思ってこだわり続けるのは悪手かと思います。

 少なくとも「多くの人に届けたい」のなら「誤読無しで作品の根幹が伝わるか」の配慮しなくてはいけません。
 こう書くと「読者に媚びを売れと言いたいのか!?」と怒る人は必ず出て来るんですけど、そうではないんですよ。



 あなたの作品を「スマホ」に置き換えましょう。スマホを売る際に操作説明書を添付するのは「媚び」になるでしょうか?
 アフターサポートの一環でショップで使い方が分からない人に説明するのは「媚び」でしょうか?
「配慮=読者への媚び」だ! というのはそれらを「消費者への媚びだ!」と言うの一緒ですよ。



 いわゆる「企画書」っていうのは「自分が感じた面白さや楽しさを他人にも正確、あるいは意図したとおりに分かるように上手く説明する事」なんですよ。
 そこで意地張って「これが完成形なんだからそこを崩したら完璧な形じゃなくなっちゃう! 消費者に媚びる位なら売れない方がいい!」
 って突っぱねても「良く分からない物」っていう認識で終わると思います。



 ちなみに「企画書を作る」っていうのは「自分自身に対して企画書を書く」っていうのでも有効なんですよ。
「企画書を作る」以上、この作品のどこが売りなのか? どこが面白い所なのか? をしっかりと立てておかないと芯のない企画書になりますし、
 作ってみて初めて「ああ、ここが抜けてたわ」とか「ココは無くても良いな」って気づく事もあるんですよ。



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