40歳になって半年弱が過ぎるが、年を取れば来るほど「1発逆転」の儲け話が魅力的に見えて来るんだよね。
俺はある程度免疫というか耐性があるので「アホか」と斬り捨ててますが。
野球で例えるなら若いうちはホームランを打たなくてもヒットを定期的に何発か打っていれば「ヒット職人」としてそれなりの地位まで行けるんですが、
ろくにヒットを打てずに守備も今一つな中年はいよいよ先が見えてくる。
昔は将来に明るい希望があったけど今はそんなものは消えているし、今から若い人のマネをしても「20年前にやれよ」と一蹴されるのは目に見えている。
そうなるとそこから盛り返すには「逆転満塁サヨナラホームラン」をぶっ放さないと後がない!! って所まで追い込まれてしまうんですよね。
今までパッとしたところが無い中年オヤジは「空白期間」になってしまった若い頃の20年間を一気に盛り返さないと、
自分の存在意義を証明することが出来なくなってしまう! と焦りだすわけでして。
この「焦り」や「余裕がなくなる」ってのが極めて危険なわけで、例えば怒りではらわたがグツグツ煮えくり返ってる時に冷静な判断だなんて出来ないのと一緒で、
焦ってたり余裕が無くなってくると「そんなバカな話があるわけないだろ!」っていう詐欺にも引っかかっる下地が出来てしまうんですよ。
余裕がなくなって焦りだすと何やってもロクな目に遭わないわけでして、普通だった視界にも入らないような怪しい儲け話が見えちゃうわけなんですよ。
古くは「アム〇ェイ」とか最近では「50万が1億になった話」とかがね。
50万が1億って「200倍」だぞ? ウクライナの戦時国債(せんじこくさい)ですら年利18%なのにそんな話があるわけねえだろ!! って奴ですよ。
俺は20代の頃に「大きなやらかし」をしたからある程度耐性出来てるけど、これ「順調に中年になったけど思った通りの人生を歩めなかった人」には悪魔のささやきになるはず。
ちなみに「逆転満塁サヨナラホームラン」を「奇跡的に打てた」としても周りの人にはあんまり記憶に残らないんですよ。意外かもしれませんが。
実際の話として、あなたは「逆転満塁サヨナラホームラン」を打ったバッターの顔や名前、すぐにパッと思い浮かびますか? そういう事ですよ。
「俺の人生こんなはずじゃなかった!!」って絶望するのは、多分オッサンなら1度くらいは誰もが経験する事なんですよ。
「そこ」からが人生後半戦のスタートなんだと思います。
「50歳から比べたら40歳はまだまだ可能性に満ちている」って思えるか、思えないのかの差が後半戦のカギでしょうな。
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