折り返し地点を迎えてますます何書いてんだかわからなくなってきた〈神慈悲〉ですが…個人的にはこれ書くために、というより勢いに任せて書いたばかりに、今まで
「これに手ェ出したら(資料代で)破産する…!」
と敬遠してきたヴィクトリア朝時代の図説本なんかも購入するキッカケになり、興味の幅が広がったがお財布が薄くなったので、よかったんだか悪かったんだか。
ていうかもともと、〈神慈悲〉の舞台の想定はイギリスだったのですが。チャーチ・グリムとか言ってる時点で。でもそれだとカトリックではなく英国国教会になっていたかもしれず、そうするともっと資料集めが大変に…。
しかも買ったはいいけどヴィクトリア時代を舞台にしたお話なんて私が書くまでもなく他の方がたくさん書かれているわけで、それもまたこの時代を舞台に選ばない理由のひとつになっているのですが。
でもあの、性を過剰なまでに抑圧する裏で極端に走るという風潮は、禁酒法時代のアメリカや、司祭の妻帯が禁じられた以降のキリスト教に通じるものがあって(フィクション的には)超惹かれる…!!
ついでに、今更ながら、BLの書き方、なんつー本も見てみたら、「推理小説風だのSF風味なんぞに逃げず、ちゃんと恋愛を書け!」と書いてありまして。
――れれれ恋愛?! 性欲と愛情と独占欲の区別もついていない人間(注:私個人を指しているわけではない)に“恋愛”を書けと?!
…ムリだよー。そんなの書いたことないもん。
いや私だって、他人様の書かれた、肉体関係にある人たち(人数は問わない)がひたすら甘々でイチャイチャしてる話とか読みたいですよ…?(特に疲れてる時) 吸血鬼なんかそれこそみんなの憧れ、スパダリの代表みたいなもんだもんなあ~。
でも自分で書こうとすると、甘いセリフを書いている途中で蕁麻疹が出てPC画面閉じそうになるわ、耐えきれずにキャラの片方(あるいは両方)が下ネタ言い出すわで、まあマトモに書けたためしが無い。
雪見大福みたいな話を書きたいのに、正露丸糖衣錠みたいな話になる。
恋愛SLGやると必ず“女王”になり、ヲトメ系レーベルでヒーローが国政や宮廷の権謀術数そっちのけでヒロインに溺れてると「仕事しろや!」と舌打ちしてしまう人間には土台無理な話だった…。
そう…一応、BLと銘打ってというかタグ付けしてはいるんですが、それは何の警告もなくいきなりそんな場面が出てきたら読んでる人が困るだろうってだけで、それがLOVEなのかと言われると…返答に窮する。
自分自身がネット小説は舞台設定のタグで選ぶタイプなので、「いちゃラブです!」とか「悲恋なの!」とかつけられたらいいんですけどね~。あえて言うなら「宗教です!」しか言えない…今は。マジで誰が読むんだ、「宗教」。あるいは「神について」か?
そういうわけで、3月以降また「こりゃ何なんだ?」って話が続きますがご容赦を。
彼らは何をしているのかわからずにいるのです。(Lk 23:34)