『食べ慣れたモノは、食べなくても味がする』を投稿しました。タイトル長いですね。
偏見のパラドックスの次というか、ほぼ同時に書き終えた作品ですね。まぁ、偏見の話が書き終えた気になっていたからなんですけども。
気に入っていただけたら幸いです。
ここでは本編のちょっとした解説をしていこうかなって思います。
普段よりちょっと長い予定ですが、最後までお付き合いくださいまし。
内容構成は以下の通りです。
・実はかなりこだわった点
・タイトルの由来
・裏設定とそれが示唆すること
・結局何が言いたかったのかについて
・余談
自己解釈によって小説を楽しみたい方は、閲覧非推奨です。
※作者は、没入感を増す目的で、作中で登場人物の具体的な説明,描写をあえて避けています。読みづらかったらすみませんm(*_ _)m
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1.実はかなりこだわった点
私の見落としでない限り、本作では性別を示唆する名詞や形容詞の言葉が一切出てきません。はい、私がずっとやりたかったことです。
みなさんは、どんな感じの人物を想像したのでしょうか。コメントしてくれるとめちゃめちゃ喜びます。
ただ個人的には、主人公は少し男の子っぽい感じが。ベーコン氏は親しみやすい若いお姉さん感がある気がしてます。
2.タイトルの由来
きっかけというと、何か変わったタイトルを付けたいなと思ったことですかね。その後ふと、世界が単一の物質でできている説の話をしたときに脳の錯覚っていうのが出てきたと思いますが、食べ慣れたモノって見ただけで味を感じられるから、それも脳の錯覚って言えるんじゃね?的な考えに辿り着き、そのままの勢いでつけました。ちなみに、ベーコン氏が「(名無しの)ベーコン」という名前を名乗ったのは、ここから来てます。ベーコンにした理由はあんまりなかった気がします。
3.裏設定とそれが示唆すること
まず、ベーコン氏は主人公と同じ「現代」に生きている人ではないです。だからといって、コレといった設定はしてませんが…。
次に円盤なんですが、これはベーコン氏が生きる世界で使えるお金ですね。イメージとしては結構錆びてて、何が何だかわからなくなってる感じですね。
ベーコン氏と円盤が揃うことで、主人公とベーコン氏が同じ世界に生きている存在ではないことを示唆しています。もちろん、主人公はベーコン氏を同じ世界に生きる人だと思っているでしょうから、「それ、違うかもよ?」といった感じで、最後に価値観の話を主人公にしています。
4.結局何が言いたかったのかについて
最初は脳の錯覚として、世界単一物質説について触れるつもりだったんです。ですが、書いている途中で(同時進行で偏見のパラドックスを書いていたこともあって、価偏見について考えていたので)、価値観は偏見を引き起こし、偏見は(○○は△△であると決めつけて思い込む)錯覚であるとも言えると思ったんですよ。じゃあせっかくだし何かもう少し足してみようと思い立った結果、世界が様々な物質でできているという偏見と錯覚,ベーコン氏が現代人であるという偏見と錯覚,自分という存在があるという偏見と錯覚の3つの可能性を挙げたといった感じです。
5.余談
本作、実は「こんなセリフが出てくる小説を書きたい」といった、軽いメモ書きがいくつかあるんですが、そこから生まれた第一作目です。元のセリフは「自分が自分であると思っているのも錯覚,偏見なのではないか?この話題の意味…?そんなのないさ」です。ちょっと厨二病っぽいですね。
実は世界単一物質説は、私自身が数年前に実際に考えていたことなんです。で、詳しい理由は覚えてませんが、元セリフが入るような前フリを作ってたら、この説を書くことにしていました。
我ながらに、性別を示唆する名詞,形容詞などを使わなくて済む、ベーコンという名の代名詞を使ったことは、画期的だったと思っています。「名無しの」と付けたのは、名無しの権兵衛さんが由来ですね。クスッとでも笑ってもらえたら嬉しいんですが…どうなんでしょうか。
結構長くなってしまいました、すみません。
実際に自分が考えていた話を出すことができたことや、性別なしで書き切れたことが結構嬉しくて、盛り上がってしまいました。
既に書き終えてある小説はあと一つしかないんですが、どれかだけでも気に入っていただけたら嬉しいですね。
コメントでアドバイスや質問,感想などもらえると、励みになりますm(*_ _)m