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一次創作の完結

こんにちは、硝子の海底です。
訳あって改名しました。

今回は、「生が二人を分かつ間に」の完結についてお話しします。

大変遅くなりましたが、先日、やっと完結させることが出来ました。ご愛読いただきました皆様に心から感謝いたします。

私がこのストーリーを構想し始めたのは高校生のときです。国語の授業で習う文豪は、なぜ若くして死ぬのだろう。そんな疑問から、榎垣千景は生まれました。
彼女は最初、もう少し可愛くない子供でした。同様に神代雪も、付き合いづらい人間でした。
私は最初のキャラ設定のまま書くつもりだったのですが、彼女たちの動きが私の予測を超えました。特に神代雪。なぜ電話口で怒った。なぜ原稿を破り捨てた。解せぬ。
解せぬ、で終わらせるわけにはいかないので、たくさん2人と対話しました。



実は、この作品は、私が初めて完結させることのできた一次創作です。
私の小説の書き方は、登場人物の性格を詳細に設定して、「この子ならこの状況でどう動くだろう」と映像化して、それを文字で描写するというものです。
鮮明に物語を描写できるのは利点ですが、書くスピードが物語の進行に追いつかず、書き終わるより先に物語が終わってしまうことばかりでした。
この作品も結末はとっくの昔に訪れていて、それでも、どうしても書きたい。どんな形でも完結させてあげたい。そんな気持ちでした。



さて、次の小説についてここで少し触れておきたいと思います。ひとつの作品の終わりは、次の作品の始まりですから。


「どうしても完結させてあげたい」
そう思える作品が、あなたにもありますか?
書きかけのまま、忘れてしまった物語はありませんか?
もしも心当たりがあるのなら、あなたにこの物語を読んでほしい。


『シュヴァルツェンの夢守人』
舞台は異世界。
過去なき人間と、過去暗き魔法使いを中心に蠢く愛と陰謀のおはなし。
……は、少し言い過ぎかもしれませんが。
今回は魔法の描写に力を入れたいと思います。誰もが強く美しく、儚い魔法を想像できるように。その魔法を体験できるように。




これは私の物語で、どこかの誰かの物語。
そして、あなたの物語。



それでは、また次の機会にお会い出来ることを楽しみにしています。

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