カクヨムコンの中間選考結果が発表されましたが、長編と短編で一作ずつ通過させていただいておりました！
選考期間中にお読みいただいた皆様のお陰です。本当にありがとうございました。
短編賞部門で通過していたのはこちら↓
近未来ヒューマンドラマ「ジャクリーンの腕」（
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887761459）
精密義肢師のフィリップとその弟子のクリフは、元ピアニストのジャクリーンを訪れる。事故で片腕を失った彼女は、義肢によって復帰したものの、生身と機械の演奏を比べて取り沙汰する世間の噂に耐えかねて引退していた。
気難しい彼女に対するのに、人の心の機微を読むのが苦手なクリフは不安を抱いていたのだが――
「機械と人間」「人間に近づく機械」「機械を恐れ、あるいは蔑む人間の価値観」「芸術の価値」……あたりをテーマにした作品ですが、決して難しい話ではなく、さらりと読んでいただけるかと思います。ラストにはちょっとした驚きも用意してありますので、ドレスコードなしのコンサートくらいの気軽さで訪ねていただけると嬉しいです。
そして、ホラー・ミステリ―部門で通過していたのはこちら↓
長編ホラー「のりこさんによろしく」（
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887761122）
SNS上で囁かれる幽霊、「のりこさん」。友達を欲しがる寂しがり屋？ ブロックすると祟られる？ フォローしてもらうと良いことがある？ それとものっとられてしまう？
様々な噂に彩られた「のりこさん」に取り憑かれた人、知らずにフォローしてしまった人、興味を持って調べる人――複数の視点から描かれるエピソードが絡み合い、「彼女」の正体や目的が明らかになっていく。
日常的に使う人も多いであろうSNS、顔が見えない付き合いの中に「人間でないもの」が紛れていたら……？ という恐怖を描いています。
現在終章を投稿し終わったところで、あとはエピローグ３話を残すのみです。
今から読み始めればちょうど完結に間に合うかも、というタイミングです。この機会により多くの方にお読みいただけることを願っております。