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暦と季節感の描写は、実はムズカシイ?

 本日、私の住む地域では雪が降っています。十一月に雪を見るのは初めてです。なにしろ、七、八センチの積雪で交通機関が壊滅状態に陥るような地域なので。

 私にとっては「有り得ないほど早すぎる」雪を見て、ふと「季節感は地域によってものすごく違うだろう」と気が付きました。私は、普段の気象環境で暮らしていれば、「あ、初雪……?」という会話から一月中旬を思い浮かべます。でも、北海道に住んでいる方々は、十月くらいを連想するのではないかと思います。

 お話を書いている人間には「ごく自然」な描写のはずが、地域によっては「的外れ」な場面になっている。そんな可能性もあるかもしれない。
 例えば、拙作「縁結び神の独り言」で、「中学校の卒業式で、神様が『早すぎる桜の花びら』をそよ風に舞わせる」という場面を書いたのですが、南のほうでは三月中旬には桜が満開かもしれないし、北のほうでは桜は四月ですら咲く気配がないのかもしれない。どちらにお住まいの方にも、「卒業式=桜にはもう少し間がある時期」という発想はないだろうなあ…。

 となると、日本各地で通用する普遍的なお話を書くには、「季節感」は入れないほうが良いのでは、という気もしてくるわけですが、それはそれでサミシイような感じも…。
 皆さま、そのあたりはどうなさっていらっしゃるんだろう…。

5件のコメント

  • 「縁結び神の独り言」のように、そのお話の地域がわかるものなら、その場所の季節感があっていいと思います。(^_^)
    あの桜の花びらの場面は、粋な感じが出ていて、良かったですよ!
    (((o(*゚▽゚*)o)))

    日本は、四季がはっきりしていますから、演出とか必要に応じて「季節感」が入ってる方が、日本らしい情緒のある風景が浮かんできて、いいなぁと私は思います。
    リアリティーもありますし。
    逆に、ないと不自然な地域も?
    地域名を特に入れていなくても、「私の住んでいる地域では、もう雪が降っていて……」とか、そういう感じの文章も見たことあります。

    情緒とか風流とか、関係のないお話なら別ですが、時間の経過等を季節で表しているお話もあったと思います。
    和風な雰囲気のお話には、季節感のある描写があるといいかも知れません。(^_^)

    自分のお話ではというと、季節感……『J moon』では、クリスマスくらいでしょうか?(^^;
    しかし、雪が降るとか、そんな描写はなく、せいぜい、コートを着てるとかでした。
    雪、降らしても良かったかもですね。いや、降らすのやめたんだったかな。
    『White Christmas』って曲を聴いた後に、タイミング良く雪まで降ってたら、わざとらしいかと思ってしまったのでした。(^_^;

    季節感、特に長編では、どちらかというと、……いえ、あえて曖昧にしています。
    計算しないとならなくなるから!(^▽^;
    (そんな理由では、ダメかと)

    参考にならなくて、すみません。
    ですが、やっぱり、まったく季節感の描写がないのも、おっしゃる通り、淋しい気もしますよね。
    他の方は、どうなのでしょう?(^_^)
  • >>かがみ透さま

    コメント&貴重なご意見、ありがとうございますm(_ _)m
    「縁結び…」の桜の花びらは、ラストで男の子と女の子が接触するきっかけをどう作るかで悩んで、字数はないし、「あ、桜の花びらを目で追ってたら相手の姿に気付いて…、ということにしちゃおう」と苦し紛れに…^^;;「粋」だなんて、照れちゃいます~m(*^_^*)m

    季節感は、話の舞台にぴったり合えば、読み手は混乱しないものなのですね。そういう点では、逆に、話の舞台として選んだリアルな場所の環境を良く調べておく必要がある、ということになりますね^^;;;

    横浜も、雪を降らせるのは難しい場所ですよね。南関東の人間にとっては、ホワイトクリスマスは一生の憧れです。
  • >>uta@様

    ご丁寧にありがとうございます。アイドルの世界が「チェスをモチーフにしたバトル形式」になっているというアイディア自体が面白くて!ゲームのような雰囲気で展開していくストーリーの中に胸キュンが盛りだくさんで、とても「新感覚」です。実はまだ途中なのですが、たまらず☆してしまいました(最終話まで読了後に、改めて伺わせていただきますm(_ _)mコンテスト頑張ってください~(^^)/
  • お邪魔します。
    最近は、季節感狂ってますね、春と秋の余韻が薄れているような気がします。暑いと思っていたら、いきなり寒いし。四季折々、酒を楽しみながら感じたいというのに。情緒も何もない。
    今日は、黒ラベル、おおさわです。

    作品設定に現在の気象をそこまで落とし込むのは、気にしなくて良いかと思いますよ。シーンの描写にイメージがあって、そこに説得力を持たせたいならば、『季節外れの~』みたいな便利な言葉でも良いかと思いますし。

    季語によって、皆が共通認識を持てていたのは、もう昔じゃあないかなあ。

    敢えて季節感に説得力を持たせたいなら、その地方に生きる人々の生活様式と根ざした文化への描写を組み合わせると良いかと思います。

    ひと言で言えば、風土、ですかね。

    って、何か偉そうなこと書いてますね、ごめんなさい。
    一日の中で、東京の最高気温を上回り、札幌の最低気温を下回ったこともある、おかしな内陸盆地に住んでる、おおさわでした。
  • >>おおさわともかず様

    おおさわ党首!大変示唆に富むコメントをありがとうございます。季語による共通認識、確かに、この異常気象ばかりの世界では、もう機能しなくなっている感じですね。四季というよりは、夏と冬の二季しかないですもんね。

    お話の舞台となる土地の文化風土を真摯に見つめて、場面の季節感をイメージしやすくする工夫を目指していきたいと思います。求める方向が見えてきただけ、なんだかほっとしました。重ね重ねありがとうございますm(_ _)m

    あ、「今日、いつものスーパーで、今年初めての『とれたてホップ』を見つけた」と書いたら、このビールが流通している地域にお住いのお酒好きな方々だけには、「このシーンは十月上旬かな」って分かってもらえるかも!

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