どうも。海です。
タイトルの通り、『たちあおい』のあとがきのようなものを書こうかなと思います。
この作品も、『木一堂とあたしの或る日』と同じくかつて自分が所属しておりました同人サークルへ掲載していた作品となります。
少し早いですが、梅雨の物語でした。いかがでしたでしょうか。楽しんできただけだなら望外の喜び。
さて、実は実はこの作品、秋雨町という架空の町を舞台にした連作の中の一編となります。
メンバーが五人いたのですが、その中から春夏秋冬+梅雨の5つの季節に割り振り、自分がその中で梅雨を引き当てたってわけです。
個人的には雨が好きなので、梅雨なのは嬉しかったんですが、いかんせん難しかったです。
しかも、連作なので、他作品のキャラクターを直接出さなくても、存在は匂わせなくてはいけなかったりと、四苦八苦した記憶があります。
それでも、メンバー全員でどんな町がいいか。どんなキャラクターを登場させようかと話している時間はとても楽しく、今だからこそやって良かったなと思います。
ただ、この作品は先程も申し上げました通り、次の作品へバトンを渡すことを強く意識した作品でした。そのため、「え? これで終わり?」となってしまうかと思います。同人サークルの本では、無事手術が終わった後の椿が登場するのですが、それは飽くまでも同人サークルでのお話。このカクヨムという場所では、二人の結末はこの作品を読んだ「アナタ」が紡いでみてください。
それから、この作品を掲載するに辺り、天川様には毎回ステキなコメントをいただけただけではなく、レビューまでいただけましたこと、この場で改めてお礼させてください。
ここ最近は疲弊しきった毎日でしたので、天川様のコメントにはとても救われましたし、励まされました。感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。
まだ見られていない方はもしよろしければ一度ご覧になってみてください。
本当に真っ直ぐにこの作品に向き合っていただき、そして温かいコメントが、この作品を別の見方で読む方法を教えてくれると思います。
では、最後に恒例のタイトルについて触れておこうかなと思います。
この作品は先述の通り、「梅雨」を割り振られたところから着想を練るわけですが、雨だけでは弱いと考え、タイトルから梅雨を感じてもらいたいナァと、ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わるこの美しい花を、タイトルとして選びました。
ちなみにですが、たちあおいの花言葉は「豊かな実り」、「野心」、「気高く威厳に満ちた美」だそうです。当時は全く調べてませんでしたので知りませんでしたが、なんだか椿と悠介の二人みたいですネ。なんてね。
後は最初に和歌を載せることで、和の雰囲気を出したかったんだったと今強烈に思い出しました。思い出しただけです。はい。
全然違う話となり申し訳ありませんが、本日5月15日(水)より完全新作の連載が始まりました。
そのため、過去作の掲載は一旦この『たちあおい』で終了となります。
過去作は気が向いたら残りの作品を出すこともあるかもしれません。気分次第なので、分かんないです。
新作はこれまでの作品とは雰囲気が異なり、長編のダークファンタジーものとなります。
一話の時点で9万文字と「ん?」となる文字数ですが、
この作品も「アナタ」に楽しんでいただきたいと思いながら物語を綴りましたので、お時間のある方は読んでみてください。泣いて喜びます。
新作:Lacrima EX MACHINA
URL:
https://kakuyomu.jp/works/16818093077006136804さて、『たちあおい』をもう読んでくれた「アナタ」も、これから読んでくださる「アナタ」も。
この作品を愛してくれるのなら、作者の私はもちろん、椿と悠介も、きっと喜んでくれると思います。
これからもどうぞよろしく。
海
作品URL:
https://kakuyomu.jp/works/16818093074822921998一話URL:
https://kakuyomu.jp/works/16818093074822921998/episodes/16818093074823011154