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カクヨム漫画原作小説コンテスト応募期間終了

まずはお疲れ様でしたー。
やー、長かった。なんだかしらんが長丁場でした。夏の間は沢山原稿書いてました。
うん、楽しかったです。こういうイベント合わせで書くのはやっぱり楽しい。書くことを楽しんでできればそれで満足。

結果はねぇ。
最初からランキングなんて載るわけないし、載ったところでどうにもならんだろうと思ってました。
つまらないものを書いたつもりは無いので、後はエース編集部が運よく目にとめてくれるか、波長が合うかどうかですな。
ぶっちゃけ読まれもしないんじゃない?、と鬱思考全開ですけど。
最終結果を見て、納得できるものであれば良いな、と。

こちらとしては最小限の目標は達成できたのでよし。
ちゃんとしたものを書く。
書いたものが評価される。
書き下した三作品については、自分では最小限のクオリティは確保できていると思うし、それぞれネガティブな評価は貰っていないと判断しております。
・・・だよね?大丈夫だよね?


じゃあその辺も含めたあとがきスペシャル。


▼かみさまクラスタ
既存作からのエントリ。文字数が70,000文字超えてるので普通にレギュレーションオーバー。
ただし、話全体をコミカライズする必要は無く、選り抜きだったり簡易版だったりでも可能だろうという判断。
元々ゲームシナリオ用ということもあり、キャラクターや設定は扱いやすかろうと。

恋愛枠と見せかけて結構深いローファンタジー作品なので、そういうニーズにも応えられるかなぁ。
マルチメディアミックスする上では多分一番やり易そう。っていうかそういうつもりで書かれた作品。
なんというか、骨子を残して何にでも化けられる。

トヨちゃんに関しては他でもいっぱい書いているのでここでは割愛。
すっかり最近のNESの看板キャラクター。


▼明日また、学校で
以前の近況ノートに書いた通り。王道少年漫画を突き詰めた結果。
アクション枠。

最初は30,000文字ピッタリくらいだったんだけど、ケンジとトモミをどうしても掘り下げたかったので40,000文字オーバー。
ホントはエリーのエピソードも入れたかった。
それ言い出したらあれもこれもになってくる。
キャラクターに関しては語り出したらキリが無い。かなり思い入れが強いです。

尖りすぎてとっつきにくくなっても嫌だったので、世界設定とかは割とありがちに。
ぶっちゃければガンパレードマーチとゼーガペインを足して2で割ればこんなん。
「全軍突撃、ガンパレード!」っていうシーンが実際に没ってます。
書いている最中にゼーガペイン続編の話が出てきて冷や汗をかいた。

キャラクターの性格デザイン、実はサチカが監修さんによるものです。メインヒロインが恋愛脳じゃないのはNES作品では珍しい。
あくまでパートナーであり、理想主義者。そして言葉よりも先に手が出る。
この「言葉より先に手が出る」をちゃんと所作で表現するところ、地味に凝っています。
能力の特殊性もあって、サチカは存在感がとても大きいお気に入りのキャラクターとなりました。

テレキネシスなんて俗な名前だ。だが、リモートグラップルはいいな。言葉の響きが気に入った。
そんな感じで、能力名はみんなちょっと捻って考えてます。
奇抜な能力は、考えるのは楽しくても作中で応用するのが難しい。
なので、能力自体はシンプルにして、名前をカッコよくしておきたいなと。
叫びやすいってのも大事。舌噛んじゃうようなのはダメ。
「パァイルライトォ!」ってのが良い。

そしてメテオイリュージョン。
書いてて恥ずかしくないのか?
恥ずかしくなどないっ!
むしろ一緒に叫んでました。ホノオモユルのごとく。
監修さんも「ここのカッコは二重にしてちゃんと二人で叫んでるように」と、ノリノリの指示でしたからエエ。

続編書くなら次は二年生チームの話「竜殺し」。
「世界を救うのはたった一人の英雄ではない」がテーマだし、なるべく多くのキャラクターたちを出して、活躍させてあげたい。
実はもう二年生チームのキャラクターは作ってあるのです。


▼ZAP!
大元はツクールのショートシナリオとして考えていたもの。
なのでとってもゲーム的。文字数に余裕があれば、もうちょっとドタバタさせたかった。
ハイファンタジー枠。

ネタ原型は判りやすいところだとダンジョン飯・・・
とみせかけて、実は「ダンジョンマスターコミック版」リスペクトです。知ってる?
最初、クラナスはイアイドーのイメージでした。
ゲームだとブランディッシュ。ルミリアはドーラ・ドロン?あんなにスタイル良くないか。

あと、初期構想ではクラナスは普段は全く役に立たなくて、戦闘のときだけスイッチが入って強くなるっていう、バーサーカーな感じで考えてましたが。
それやっちゃうとダンジョン生活がおろそかになってしまうので没りました。
最終的には、妙に完璧超人なオッサンになっちゃったね。

ラール大陸、及び帝都アルスドルに関する設定は学生時代に友人たちと考えたもの。
ハイファンタジー書くときには多分またこの設定を使います。すごく便利。

プロットを見てもらった際、監修さんは「これ本当に面白いか?」と難色を示しておりました。「極めてフツー」との評価。
が、ふたを開けてみるとまあフォロワーさんがすぐに付きまして。
みんなハイファンタジー好きねぇ、と。
PV数も書き下しの中では一番。とっつきやすく、シンプルで判りやすいハイファンタジーは受け入れられやすいですね。

ただ、むっちゃ面白いかと言われればそうでもない。
可も無く不可も無く、きちんと無難にまとめ上げた感じ。
まあでも、それすら出来ていない作品が多い中、この安定性はもうちょっと評価されても良い気はする。
30,000文字でこんだけ盛り込んで、しっかりオチまで入れ込んでるんですぜ?

そうそう、これも地味ですがサイズをメートル法で表記しないやり方を導入しています。
コミカル調だからできる表現ですけどね。

ラストに使う呪文がエンチャントウェポンってところが、あまりロマンを感じないかもしれませんが。
その辺のへっぽこファンタジーには負けない、超カッコいいエンチャントウェポンであると自負しております。
親子二代の想いだからね、そりゃあ強いね。

ドラゴン戦はもうちょっとダイナミックな戦いも考えてたんですけど。
文字数とか、あと無駄に長くしてもダレるということであんな感じに。
全員が活躍出来ているので、作者的には概ねオッケー。

パンツと全裸で釣って、親子ネタで〆るとか、これこそ伝統的なハイファンタジー!(ヲイ)
続編「ZAP!×2」は考えるだけは考えてあるんですけど、どうしましょう?


▼ヨルを狩る者(night goes on)
とにかく小島ユウのビジュアルをツイッター上でこれでもかと出しまくって宣伝。
「わぁい、ヒロインものだぁ」と騙されて読むと鬱になる。これはひどい。
そんなダークファンタジー枠。個人的には超伝奇枠。

少年漫画原作なんだからこういうのは無いだろう、というのをあえて持ってきてみました。
明るくて元気でハチャメチャなお話がほとんど大部分であると踏んでいたので。
じゃあ真逆のものを用意しておけば意外といけるんじゃないかと。
砂糖ばっかりなら塩が美味しく感じるよね、っていう。
実に酷い目論見です。応募期間後半にぶち込んだのもそういう理由。実にあざとい。

小島ユウのキャラクターを考えたのは相当昔です。
いわゆる「ラノベ」という言葉が生まれる前の時代。
似たような美少女キャラは多いですが、「パクリ」ではないですよ。
誰でも考えることなんですってば。
強いて言えば「ドリームハンター麗夢」は当時参考にしていました。古っ!

ユウを使うならネタはよりどりみどりで沢山あるのですが。
「少年漫画」ってところで結構な制約があってですね。
なんだかんだで一番大人しいネタを使うことになりました。

・・・そうなんだ、一番大人しいんだ。
二話以降、本来のテンションにしていきますが、覚悟が必要かも?

これを書いてる頃にはコンテストなんてすっかり飽きてしまっていてですね。
もうノリノリで、当初の目的を完全に忘却しておりました。
いいんだよ、楽しければ、それで。

まだ連載していくつもりなので、ユウについては多くを語らないでおきます。
いや、これが選ばれるとか無いから。夢とか希望とかバッサリいくから。

第二話「night, walk with me」は近日公開です。もっと暗いよ。


・・・以上、かな。

今回のコンテスト、収穫は沢山ありました。
選ばれることが最大の目的ではありますが、そうでなくても得られるものは多々あります。

一番良かったのは、読者を得られたこと。
こんだけ書いてPVが0のまま動かなかったら引っ繰り返ってましたよ。
まあ読んでもらえるということはありがたいことです。
各作品にフォロワーが付いたこともとても嬉しいです。
別にコンテストが終わったからといって消したりはしないので、今からでも興味があれば是非ご一読ください。

後は、しっかりと内容のある様々なタイプの物語を書けたこと。
NESの小説である以上、ある程度の類似性はどうしても出てしまうんですけど。
それでも、書き下した三作品はそれぞれのベクトルを持っています。
で、それぞれがちゃんと一定のクオリティを保って、一つのパッケージとして完結できている。
これができることを自分でも確認できましたし、示すこともできました。
良い訓練になりました。それに、NESここにありを証明することにも繋がったのではないかと

これらの結果から、今回のコンテスト参加は実に有意義なものでした。

恐れず踏み出すことは大事ですよー。
書かないで出し惜しみしても、ネタは腐るだけですよー。
短編や中編が完結させられない人に、長編は完結させられませんよー。

などと何処に向けているのかよく判らない挑発をかまして。
今回のカクヨム漫画原作小説コンテストの〆とさせていただきます。

あー、楽しかった。

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