第254話「再会」を投稿いたしました。
再会というのは、序盤の、カルナリアにとって親しい、そしてもう会えない故人たちと会うことでした。
レントとエリー、第11話以来の、まさかの再登場。フィンは見ることができて、そちらの世界に関わることもできた模様。顔を見せ能力を見せてもなお、底知れない人物です。
カルナリアは気づいていませんが、フィンは18話で死者に王女を頼まれ、わかったと答えています。死者とのやりとりは禁忌事項でカルナリアにすら言うことはありませんが、ランダルへの恩義はもちろんとしても、実はその約束の方が「ルナ」を守り続けた動機としては大きなものでした。
そして、共に現れた筆頭侍女、横に大きな、おてんばカルナリアに対してお尻ぺんぺんを何度もやってきた、乳母でもあり産みの母フェルミレナよりも親密な相手と言っていい、マリエール。
作中では一切触れられませんが、彼女は反乱勃発時に死亡しています。侍女たちの宿舎で異変を知り、カルナリア宮に駆けつけようとして途中で反乱軍兵士と遭遇。この通路を通すわけにはいかないとその場で猛然と暴れ、かなりがんばりましたが武装した兵士の集団にはかなわず命を落としました。
第一話あたりのカルナリアは、マリエールが来てくれなかったことをものすごく気にしていて、消息を知りたいと思っていましたが知る方法がないので心の隅に収めておいて……今話で彼女の魂が現れたことでわかってしまうという、残酷な答え合わせでもありました。