第189話「踏み越え、先へ」を投稿いたしました。
勇気とは、自分よりも強い相手に立ち向かうことができるかどうか。自分自身がどれほど強くなってもそれは変わりません。
最弱たるカルナリアは、それゆえにこそすばらしい勇気を発揮しました。王女にあるまじき語彙まで駆使して。
なおその結果……。
案内人A「カルスのあれは笑った」
案内人B「戻っても待ってるのは△○□だぜ! げらげら」
案内人C「あの川越える時のカルスがさあ」
案内人D「ほら、カルスが△○□って言ったあのとき」
案内人E「久しぶりに来るな、ここ。思い出すぜカルスってやつが△○□ってここで叫んでなあ」
案内人F「カルスが△○□って言った川」
下界の人「カルスの△○□川。記録した」
川の名前となってしまいました。
あと、本編の補足です。
大人たちに「川」を越えさせる際に、姿を見せたフィンは一体何をしたのか。後の答え合わせ回ではスルーされたので、ここで書いておきます。
フィン「だから、ゾルカンの言った通り、子供を先に行かせて動かないままの大人たちを叱っただけだぞ」
セルイ「だけ、ですか……」
ファラ「だけ…………あれが…………いやほんとレンカちゃんいなくてよかったよ。私もかなりヤバかった。というかちびっと。乙女の尊厳を失いそうに」
アランバルリ「わ、我が首はまだついているか!? あの者がすごみ、顔も見せぬ流れ者風情が生意気なとわずかに思った次の瞬間、首が胴体と離れて飛んだ感覚が……! その後さっさと行けと言われると体がほとんど勝手に動いて流れを越えて……」
ギャオル「死んだ。死んだ。オレは死んだ。おびえていたオレはあのチビがいなくなった瞬間に細切れにされた。進めないならそんな体はいらないだろうって。間違いなくそういう声が聞こえた。人間の声じゃなかった。もっと怖いものだ。今のオレはなぜ生きてる!? アレは殺す。あのチビのためならオレたちみんなを何度でも殺す! おかしらは何てヤツをうちの群れに引きこみやがった!」
モンリーク「寒気がしたが、よくわからぬ。それよりも、とにかく、温泉で、休ませてくれ……」