第151話「新たな主従」を投稿いたしました。
色々あったあげく、平民のゴーチェが貴族のモンリークを見捨てて奴隷のカルスに仕えると宣言する展開に。確かにこれまでのカラント王国の価値観では頭がおかしくなったと言われて当然の振る舞いです。
反乱が起きた話は聞いていても実際に、どういう層がどのように叫んでどう行動したかはよく知らないのに、ほぼ自力でそれと同じことをやりとげました。
他にカラント貴族も兵士もいない山脈の中だからこそ可能だったので、平地でやっていれば即座に捕らえられ家族もろとも処刑されてもおかしくない所行でしたが、ゴーチェはやりました。それだけ怒り、また奴隷の子が与えてくれた恩に感じ入り、心意気を示したのです。
カルナリアの正体もフィンの力も知らないので、もしグライルを越えることができたら処刑されるだろう、だからレイマール王子に会う前に逃げ出さなければとひそかに覚悟を決めています。がんばれ。
そして……若干のネタバレですが。
この物語は全300話で完結なので、外伝は数話入っていますが、ここで半分ということになります。
これだけ書いてきてやっと半分。
グライル編とその次の章が本当に長くなりました。
ここまで来てもまだ、カルナリアはフィンの顔を見ることができていませんし、剣を抜いたところも一度も見ていません。なんてこった。