「うしろの福」 まいど、二題話でやっているので、福の神もたびたび登場します。自分の身体が乗っ取られる、というお話も多いと思いますが。これは福の神に乗っ取られる話。
福の神のおかげで、踏んだり蹴ったりというオチになってしまいました。
「ある機械」 死期が近づいた、大発明家の最後の発明品は?というお話。世の死期が迫っている人の福音になるかどうかはともかく、自分のための発明だったわけです。
「タイム・クローン」 現実のクローンは、倫理上の理由からも、あまり大した進展はありませんが、SFでは昔からいろいろ使われています。これは、どういう理屈かはともかく、記憶から何からすべてクローンを何歳まででも再生させ放題、というお話。
ちょっと落語の「粗忽長屋」のくすぐりを入れてます。
「お好きな過去を」 この作品、元ネタが好きなんで、何とかショートショートにまとまらないか、苦労したもの。
2、3パターンの話を書いて、納得が行かず、書き直しを何度かして、結局、その中から何となくオチがまともなこの作品を載せることにしました。