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えっと、あとがきです。12

「妄想」 中三のとき、はじめてガリ版刷りの学校新聞に載った話。最後の方の(エル氏は偉大な魔法使いであった)という部分が削られてしまっていたので、だれもオチがわからなかったろうな。
ちなみに、元原稿は、彗星は「ハレー彗星」で、書いた時は最接近まで十数年、という頃。(最接近は1986年4月)はたして、地球にどこまで接近するのか、ひょっとして直撃か、と騒がれてた頃です。もうとっくに過去の話になりましたが。

「九月の少女」 「包丁」同様、高校のとき、友人に「十月の少女」という題を出してもらって書いたもの。題からすると、少女漫画調になるかと思ったら、民話調になった。
 なんのことはない、結局、琵琶湖が洗濯機になった話。当時、三洋電機で「琵琶湖」という洗濯機が発売されてまして。
 十月では台風シーズンとして遅いので、一か月繰り上げました。

「断絶時代」 むかしと違って、親子や人と人の結びつきも弱くなった頃のお話。

「不眠症の神」 前書いたのと同様、ぼくは睡眠不足には弱いんで、こういう話も書いちゃいます。眠れなきゃ、何とかしてでも寝たいのは本性だとおもうんですよ。
 ちょっとグロっぽいオチになってしまいました。

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