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Footnote - Fur

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885660901/episodes/1177354054886018037

今回は再度「色」のお話でした。
ファーというのは実際に白テンやリスの毛皮のマントを模したものです。
意外と似てるんですよ。
例えばこちらのアーミン(毛皮の世界だとエルミンと呼んだりもするみたいです)のスカーフはわかりやすいかと思います。
>> https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b4/Ermine_fur_scarf.jpg
肩から胸にかけての部分の毛皮が白テンのものです。黒い部分は尻尾ですね。紋章のアーミンのアーミンポイントは尻尾の部分を模式化したものというのがよくわかると思います。

もう片方のヴェアはこんな感じ。リスのお腹の部分を毛皮として使うとこういう柄になるようです。
>> https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/72/Coat_of_Russian_squirrel_fur-skins_1980-90.jpg
紋章学的にはヴェア・イン・ペイルというファーに近いものですね。

ポウタントは「剥ぐのを失敗した革」のように説明されていることがありますが、単に剥ぎ方の違いなのかな、と私は理解しています。
T字型というか凸字のマークの組み合わせでできています。

ヴェアもポウタントも同じルールで使用されます。
・基本は青銀二色
・別の色で彩色する場合は記述が「ヴェアリー(ポウタント)・基本色・アンド・金属色」と変化する
・「カウンター・ヴェア(ポウタント)」「ヴェア(ポウタント)・イン・ペイル」「ヴェア(ポウタント)・アン・ポワン」などの変種がある
の3つさえ覚えておけば概ね問題ないかと思います

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