椎茸猫

大衆演芸の一座の座長である浅路雪之丞は幼馴染であり座の看板役者でも中村染太郎が舞台の途中でフケてしまった事を憂慮し、明け方近くに戻って来た染太郎を叱責するのだが……

カクヨム短歌賞「ナツガタリ'25」・1首連作部門応募作です。 募集期間中は不定期で更新予定。

「音羽（おとは）」という名を持つ少女は、もう長い間、声を失っている。 心因性失声症――それは、心が傷つきすぎて、声が出なくなる病。 学校でも、家でも、誰も本当の痛みに、見て見ぬふ…

ニライカナイの伝説が息づく、十六世紀の琉球の小島。 村人に疎まれる孤独な巫女ユリハは、記憶をなくした少年カナトと出会う。 やがてふたりの距離は近づいていくが、島には厄災が迫ってい…

「僕」はここに。 「君」はいない。 「別れ」は二人を引き裂いて。 「さよなら」は言わずに、 「僕」は「君」を想う。 「君」には届かないのに。 初めての短歌集です！ 中学1年生…

突然の夕立に振られ、軒下で立ち尽くす。 そんな日も、たまにはいいなと思いたい。 ＊ 友人からのお題「夕立」「浅葱色（あさぎいろ）」から着想を得て書いた一本です。

「あなたの記憶に、私はまだいますか」 ――魂に触れる、雨と祈りの幻想譚。 雨の止まぬ森に佇む遠津巫女《とおつみこ 》は、 神に仕える依代《よりしろ 》として、ただ静かに使命を果…

✂️ 全354文字のセツナSF 🕰 所要時間：刹那 その“刹那”に、世界が変わった――気がしただけかもしれない。 時が止まり、空気が揺れ、重力すら裏切る中、男はただ玄関を開けた…

駅から徒歩4分、南向きの1DK。 しかし家賃はそこらのワンルームよりもずっと安い。 安価には安価なりの理由があった。 　　　　　 KAC2024に参加しています。 お題：住宅の内見

周りから幼馴染だと誤解された二人が幼馴染っぽく振る舞おうと奮闘する話。 あるいは、距離感バグったカップル(※幼馴染)が生まれる過程の話。

タマの歯が抜けた。それから愛猫・タマの老化が加速した。 心の準備ができぬままに、最期の日が迫ってくる。 その時、『私』はどうするのだろうか。