アンチミステリー的なはなし

更新が遅い?誰も見てないから大丈夫ということで、またまたミステリーの話。
単刀直入に尋ねます。探偵ってどこまで有能なのでしょうか。
叙述などの特殊ケースを除いて探偵はミステリーにおいては事件を解決に導く人物です。ゆえに彼彼女の論理は最終的には正しいというお約束があります。
しかし、どうでしょうか?探偵の結論は物語的な範囲内ではそうとして、本当に正しいのでしょうか?
例えば、物語の途中で犯人が自殺した場合。小説内の人物はまず追い詰められて自殺したと考えます。しかし、その結論は外部(つまり我々の視線)から否定されます。なぜならミステリーという物語である限りすべてには犯人がいて、何らかの事実が伏せられているからです。この場合で言えば、メタ犯人がいて、それを捕まえるのが探偵の仕事になるのです。
現実世界ならそうではないでしょう。しかし、物語という枠組みである限りそれは自殺にならない、できないのです。(もしそれをしたのならば、拍子抜けなどという言葉で探偵の敗北として受け止められるでしょう)
これは小説の人物が第四の壁を感知しない限りそれはその影響を受け続けるのです。書かれている自らが何者かによって操られたことを理解することで許される結論ともいえます。つまり、それを理解しない限りは探偵の推理はついには誤る可能性が十二分にあるのです。むしろ独善的な物でしょう。
物語的な高次要求により探偵の死は妨げられています。しかし、探偵は物語に守られることで、ついには自らに死の可能性を防げないのです。
死を防げないということは真理に至る可能性は常に蓋然性により達成されていることになります。つまり、それは論理的に証拠を並べ立てる探偵が運に依っているという現状ともいえるでしょう。この解決をなくして清の論理性を担保できないと思うのでしょうがどうでしょうか・・・・・・

P・S
解決策を思いついた。それを解決している先行作があるなどの情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらお寄せいただけると幸いです。

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