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くすりと笑わせてくれるおすすめレビュー

 つい先日、第三回カクヨムWeb小説コンテスト応募作『フーヤマ・シッカ』が初めて星、と共におすすめレビューを頂きました。レビューを書いてくださった近藤近道様、本当にありがとうございます。今なら、木に登った豚の気持ちも分かる気がします。
 今回はそのお礼と、それを書くに至ったまでのいきさつを書かせていただきます。

 カクヨムを始めて日が浅く、初めてレビューを頂き、改めてここは小説を投稿するだけの場所ではなく、交流の場なのだという事に気付かされました。と同時に、ここからどうするのか、分からない自分が居るという事にも。
 お返しをするべきなのか? だとするとどこに? 近況ノート? 
 様々な「?」を胸に、他の作家様はどうしているのか知る為、いざ調査。すると近況ノートを使ってお礼をする人がちらほら目につきました。しかしその様も千差万別。随時お礼をする者、作品が終わってからまとめてお礼をする者。更には星が降り注がれる様な作品をお書きになる作者ともなれば、全てにお返ししていればそれこそ執筆活動に支障をきたすだろうと、何もお礼をしない作家様も中には居るのではないかと見当をつけたのですが。
 では、自分はどうするか。
 一日悩みました。
 自分の作品がお礼を書くのも追いつかない程、星を頂けるとは思えません。ですが同時にお礼だけを述べる近況ノートの意義とは、何なのかと問う自分が居まして。
 悩んだ挙句、出た結論は実に自分本位で単純明快。
 書きたかったら、書こう、と言うものでした。つまり、レビューの中で何か心に残る様なものがあった場合、近況ノートで報告しようと。
 そして今回頂いたおすすめレビューは、それに間違いなく該当する。

 初めて自分の作品が身内ではない誰かに評価され、最初に湧いた感情は読んでいる人が居るという驚き。実に的を射たレビューの内容で、感動に浸り。そして無機質なこのスクリーンの向こうには真剣に作品を楽しんでいる読者が居るという、身の引き締まる思いでした。こちらも半端な覚悟ではいけません。
 六百文字余りでまとめられている『フーヤマ・シッカ』の今までの流れ、近藤近道様の感想、そして作者である自分の、こういう作品が書きたかったという意気込みを汲み取る力量。この人はエスパーなのでは? と思う程でした。『もし私だったら助かってないです』という一言には思わず笑ってしまい、自分にはできなかったライトノベルに慣れ親しんできた読者にアピールするキーワードの数々。
 実にお見事。
 少なくとも、自分にはこのようなレビューを書く力は備わっていません。現にこの近況ノートの文字数も、頂いたレビューのそれを優に超えています。

 この場を借りて近藤近道様、お礼を申し上げます。作者を唸らせる程の素晴らしいおすすめレビューを、ありがとうございます。今後も静の苦難と喜びが、あなたの様な読者を楽しませる事ができるよう、物語を紡ぐ事に精進させていただきます。 

1件のコメント

  • エスパーとまでお褒めいただき光栄であり、そして恐縮です。

    いくつもレビューを書いてきて思うのは、
    作者の方の魂を感じられる作品はレビューを書きやすい、
    そして書いていて楽しい気分になれる、
    ということです。

    そういう作品に出会ると、とても嬉しい気分になります。
    『フーヤマ・シッカ』もその一つです。

    とうとう「シッカ」という言葉が作中に登場し、続きを読むのを一層楽しみにしています。
    私のレビューなんかのために物凄く苦労して近況ノートを書いてくださったこともまたとても嬉しく思っています。
    本当にありがとうございます。
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