【執筆中のつぶやき】
心を打つような、いいセリフを言ったり……
窮地に陥っても、めげずに立ち向かったり……
天才的な推理で、一気に事件を解決したり……
一騎当千の活躍で、戦場を駆け抜けたり……
小説の中の「格好いい」シーンは、いろいろあると思います。
いいセリフなんかは、「誰が言っても」格好いぃ……?
…………
………………あれ?
でも、それだと、「個性がない」……?
……ふと、思ったのです。
やはり、「彼・彼女」だからこそ――というのが、一番「格好いい」んじゃないかなぁ、と。
拙作の主人公。クラッカー(ハッカー)なんですけどね。
やはり、彼が彼であるからには、彼が「それっぽい」言動をするときが、一番映えると思うのです。
……彼の活躍は、【ビジュアルには、まったく映えない】んですけどね…………。
【次回予告】
『ファンルゥちゃんが、まだ来ないの』
小さなファンルゥは睡魔に勝てず、部屋で眠ってしまったらしい。
彼女の安全のためには、タオロンに起こしに戻ってもらうしかない。
その連絡を入れようとしたとき――。
当のタオロンから、風雲急を告げる電話が鳴り響いた。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第八章 夢幻の根幹から
8.重ね結びの光と影-2
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16816927861642982590 (公開時間になりましたら、アクセスできます)
明日、金曜日 20:20 公開です。
※第二部 第八章(本編23話)は、
2021年12月3日 ~ 2022年5月6日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。
【制作ノート】
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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「タオロンの光と影」&「遠隔攻撃の魔術師」
「豪快で、猪突猛進な、気のいい無骨な大男」のタオロンですが、ファンルゥを守るために、手を汚し続けてきたのも事実です。
そんな彼の「決着」のようなシーンをやっと書くことができました。
ルイフォンたちの味方となった彼は、もう二度と「闇」には戻りません。
彼のエピソードには「光と影」と入れ続けてきたのですが、おそらく今回が最後になると思います。
……感慨深いです。
そして、「電子錠」。
ルイフォンが、ハオリュウの車に隠れて、菖蒲の館に侵入したとき、彼が「偽造カードキー」を持っていったことを……たぶん、誰も覚えていないと思います。
ええ、あの館の鍵は、電気の力で動くんです。
だから、遠隔操作が可能なのです。
ルイフォンは、遠く離れた場所にいても、あの館に影響を及ぼすことができるのです。
さすが、主人公! 超凄技です。
……ものすごく、地味ですが………………。
メイシアが、展望塔に囚われたとき、やたらと「内鍵」を強調していたのは、このときのためでした。
実のところ、「誰も閉じ込められていないのです」。
展望室のメイシアも、軟禁状態のファンルゥも、反省房(と呼んでいるだけのただの部屋)のリュイセンも。
そして、「内鍵」なので、
〈蝿《ムスカ》〉が、どこかの部屋に入っているときは、手を出せない。
――ということで、ルイフォンは一度、焦ったわけですが、実は、「ルイフォンだけは鍵を自由に操れる」という、チート能力を持っていたのでした。
遠隔攻撃の魔術師らしさの光る一幕でした。
……ものすごく、地味なんですが………………。
すべてが内鍵という変わった舞台で、その場にいない主人公が大活躍(?)する――というのは、珍しいのではないでしょうか。(自画自賛)
ルイフォンは、いわゆる「主人公らしい」能力は持っていません。
(ついでに、容姿も、いわゆる「主人公」容姿ではありません)
けれど、『デヴァイン・シンフォニア』の主人公は、ルイフォンでしかありえない。
そう言っていただけると良いな……と、思っております。
そして、次回は――。
反省房から脱走したリュイセンのエピソードです。
【次回予告】
反省房を脱走したリュイセンは、武器庫を制圧し、愛刀を取り返した。
空を見上げれば、燦然と輝く、真円にほど近い月。
目線より、やや高い位置から注がれる白い光が、彼に時を告げていた。
〈蝿〉が研究室から出てくる頃合いまで、あと少し。
――今宵、〈蝿〉を殺す。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第八章 夢幻の根幹から
9.猛き狼の啼哭-1
よろしくお願いいたします。