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長編と短編

【執筆中のつぶやき】

当たり前のことだとは思いますが、長編と短編では、まったく尺が違うなぁ、と思います。

随分前のことになりますが、他サイトにて有志が集まって行った、全7回の短編企画に参加したことがあります。
・毎回、指定されたお菓子を登場させること(扱いは小さくても良い)
・原稿用紙10枚=4000文字まで
だけが条件の、ゆるい縛りの企画でした。

お菓子の名前だけ出てくればいいので、内容はかなり自由です。
(テーマが「プリン」のときに、「プリン体」を出してきた方、脱色した髪が伸びてきて「プリン頭」になったとしてきた方、本当に皆様、センスありまくりでした。楽しかった!)

しかし、「4000文字」という縛り。
これに苦労しました。
4000文字で、ちゃんと盛り上がるようにしないといけません。
そうすると、必要なことだけで、ほぼ文字数がいっぱい。「遊び」を入れる余地がないのです。
連続7回も書けば、最後のころには、なんとなくコツがつかめて、取捨選択もうまくなった(気がする)のですが、泣きながら削った部分もたくさんありました。

現在、長編(10万字を軽く超える)を書いていますが、書きながら「自由だぁ!」と思います。
キャラクターのちょっとした余計な動作、癖なんかで、文字数を増やしても大丈夫。
ストーリー展開上、必須ではないけれど、「これ」があったほうが「味のあるキャラ」になると思ったことを入れられる――なんて素晴らしい……。

勿論、「冗長」になってはいけないのですが……。

短編と長編。
語ることのできる分量が違うのは当然ですが、「表現の仕方」がまったく違うような気がするなぁ……と思いました。


そんなわけで、好きなだけ「味」を詰め込んだ、濃い作品です↓



【更新予定】

 ルイフォンとメイシアが、〈ケル〉についての報告をした日の晩。
 イーレオは、照明の落ちた食堂にふらりと現れた。

「料理長、酒を見繕ってくれないか?」
「リュイセン様とお飲みになるんですね」
「いや、違うが?」

 イーレオは、エルファンと語るつもりだった。
 しかし、どうやら料理長は、夕食時のリュイセンの様子からそう考えたらしい。
 確かに、夕方の会議ではリュイセンが熱弁を振るっていた。

 イーレオは、夕方のできごとを思い返す――。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第二章 約束の残響音に

  4.若き狼の咆哮-1


 ――明日、金曜日 20:20 更新 !

 よろしくお願いいたします。

※新しい年、2020年を迎えたので、更新時間を「20:20」にします!(笑)
 第二部 第二章 投稿終了(5月15日)まで、毎週金曜日 20:20 定期更新です。



 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












【制作ノート】
「リュイセンがキレた」

新しい節です。
エピソードタイトルは『若き狼の咆哮』。
意味は……『リュイセンがキレた』です。
内容も、そのまんま……です。

#ルイフォンが猫ならば、リュイセンは狼だと言ってくださった方がいるので、「狼=リュイセン」なのです。


冒頭は、ルイフォンとメイシアが、〈ケル〉とのやり取りを報告した日の「夜」。
そこから、回想として時間が戻り、「夕方」に「リュイセンがキレた」件が語られています。

#時系列通りにしなかった理由……。
前回の『冥府の警護者』エピソードでは、エルファンにスポットを当てたものの、いろいろとうやむやのうちに終わってしまいました。

しかし、この件については、この日の夜に、補足エピソードがあるのです。

もし、時系列通りに、「夕方」からスタートすると、エルファンについてのうやむや感を残したまま、リュイセンのエピソードに突入してしまいます。

そうなると、喉に小骨が引っかかったような気分で、リュイセンのエピソードを語ることになります。

それも、なんだかなぁ、というわけで、「とりあえず、リュイセンのエピソードに入るけれど、そのあとでイーレオがエルファンと何かを話す」ことは明らかにしてから、時系列通り「夕方(リュイセン)」→「夜(エルファン)」としたのでした。


――というわけで、新エピソード突入です。



【次回予告】

「いい加減、はっきりさせましょう!
 俺たちの前に現れた、あの『〈蝿〉』という男は『何者』なのか――!」

 若き狼が吠える。
 その瞳に烈火をたたえて。

 対して、老いた獅子王が答える。
 
「俺は、あの〈蝿〉の正体を、おそらく正確に言い当てられる。
 だが、確たる証拠を掴むまではと、伝えるのを先延ばしにしていた」

 そして、語る。
 生前の〈蝿〉=ヘイシャオとの、最後の会話を……。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第二章 約束の残響音に

  4.若き狼の咆哮-2


 よろしくお願いいたします。

4件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)
    エピソードタイトルと、意味のギャップが……!(笑)

    「デヴァイン~」の登場人物は、基本、皆さん理性的なので、キレる人って滅多にいませんよね。その中でリュイセンの存在はやっぱり輝いているなぁと思います(*´▽`*)

    私はどうしても短くまとめることができなくて、短編は全然書けないですね……(><)
    書くといつも長くなってしまって……。
    でも、字数制限がないのはほんと自由で楽しいですよね!(≧▽≦)

    私も冗長にならないようにだけ気をつけなくては……(汗)

    月ノ瀬様はいつもきっちりと構成されているので、冗長とは無縁のイメージです(*´▽`*)
  • 綾束さん
    こんばんはー!
    コメントありがとうございます。

    エピソードタイトルと意味、ギャップありましたー?(笑)
    あっさり決まったタイトルNo.1くらいだったんですよ。
    エピソードタイトルには、たいてい苦労するんですが、これは楽勝でした。

    みんな理性的に見えますか?(嬉しい誤算)
    どちらかというと、まっすぐにキレると格好悪いと思っている、ひねくれ者ばかりなのではないかと思います。


    字数制限がないのって、自由ですよねぇ。
    連載なら、長くなったら「2分割すればいいやー」で。
    (実は、ここ最近、手元で書いているエピソードを2回連続で「2分割~」をやりました)

    冗長になっていないでしょうか。お言葉、ありがとうございます!
    これは、なかなか本人には分からないもので。
    (だって、語りたいんだもの。作者ならきっと分かる、この心理!)
    気をつけながら、のびのびと書いていきたいです!
  • こんばんはー!

    長編と短編というタイトルは興味深く。
    って、プリン!プリンがお題だったのですか!(お菓子と書いてあるよ)
    私はプリンと聞くと、ゲームのスマーブラー!のキャラであるプリンを思い出すので、なかなか書けなさそうです(笑)。プリーン!と叫びながら飛んでお星さまになるのしか思いつきません(格闘?乱闘?ゲームなので、そういう場面が多々あるのです)。

    しかし、四千文字は結構な縛りですね。
    前にルーズリーフ一枚縛りはやったことがありますが、四千文字は無いので、どんな感じになるのだろうとちょっと想像が付きません。
    でも、色々表現を工夫するのにはかなり勉強になる文字数でもある気がします。
    いつか短編は挑戦してみたい、……です(明後日の方向)。

    対して長編は本当に自由ですよね!
    文字数が多くなったら二回に分ければ良いとか、「ここの描写が薄い」と思ったら、がっつり入れられる。
    長編の強みですね!
    でも、冗長になりやすいのが欠点でもあるので、気を付けなければ……とも思います。
    特に最近、私は9000文字を二回に切れなくて悪戦苦闘しているので、ちょっと自重したいです(笑)。
    近々、一回9000文字が出ます。申し訳ありません……。

    そういえば、前に「前回のラストを読むか」というテーマがありましたが。
    私は完全に「否」ですね。
    少し記憶がおぼろげでも、読み始めれば「ああ、そうだ」とすぐ思い出しますし、何より早く続きが読みたい、と(笑)。
    どうしても思い出せそうにない時は、カクヨムの作品であれば大体感想を残してあるので、自分の感想を読むかな、とか。
    割と、自分で何書いたか忘れている時もありますが。

    自作品の場合は……。
    完全に前回からの続き物の場合は、台詞を繰り返すとか、場面を繰り返すとかをする時もありますね。
    本とか一つになるならそういう必要は無いですが、これはやはりネット小説の性質がある様な気がします。

    でも、一旦話が切れていたら、必要な時以外は繰り返さない様にはしています。
    これは、月ノ瀬さんも書かれていますが、連続で読んで下さる時はかなりくどくなるからです。
    完全に前回から続いた場合でも、連続で読むと「あ、またこの台詞」となる場合もあるので、匙加減が難しいなと試行錯誤する日々です。
    小説って、難しいですよね。
    でも、それだけ書き甲斐があるということでもあるのかなあ、と。

    あと、「」以外のカッコは、私も色々苦労しております!分かります!
    これ、選択に本当苦労しますよね!
    「世界のばんか」だと聖歌語は【】ですが、過去を回想中の場合は台詞を『』にしたりなど、……。単に言葉を思い出すだけなら〝〟ですが。
    〔〕は、面白いカッコですよね。色々と丁度良い気がします。
    私は、もう色んなカッコを使い過ぎているので、いい加減増やさない様に頑張ります……(笑)。

    本編は色々明かされてきている模様。
    ああ、早く読みたい……!
    今月中にはお伺いしますので!また長文感想を覚悟しておいて下さい!
  • 和泉さん
    こんばんはー!
    おおおっ、長文コメントだ! わくわく!
    ありがとうございますー!

    あ、お題のお菓子は、毎回、変わるのでした。
    「次のお題は、アイスクリームだよー!」とか主催者が指定するのです。
    アイス、飴、クッキー、プリン、みたらし団子、チョコレート、ケーキ、で7回でした。
    その中でも、プリンの解釈がバラエティーにとんでいたなぁ、と。
    ふむ。和泉さんが書くと、ゲームキャラのプリンになるわけですね。あの企画の判定なら、そのプリンで余裕でOKです。
    (実は分からなかったので、検索したんですが、プリンって、ポケモンのあのこ? 可愛いですよね)

    4000文字は短いですよー!
    連載中の長編の1エピソードを4000文字に収めるのではなく、初めから最後までで4000文字ですから! 構成力のなさに泣きました……。
    ええ、勉強になりましたとも!
    和泉さんの短編。興味あります!!

    そして、長編の自由!
    あ、ちょうど私も、ちょっと前に書き上げた下書きが9000文字になりました!
    しかも、2分割したら内容的に6000文字と3000文字になるんだけど、どうしよう? という事態に……。
    結局、いろいろ削って、書き足して、5500文字と6000文字になったような……って、あれ?

    そのうち9000文字ですね! 問題ありません!
    むしろ、『世界のばんか』は、1エピソードが長いことが前提になっているので、たま~に3000文字台だったりすると、和泉さんが、間違えたかと……って、思っていませんよ!

    和泉さんは、前回を読まない派ですか。
    その理由が「続きを読みたいから」とは、なんとも和泉さんだぁ~。
    ご感想をいただくと感じるのですが、和泉さんは作品を愛して読んでくださいますよね。
    コイツらのその先を知りたいんだっ! って。いつも、凄く嬉しいです。

    台詞の繰り返し。私もよくやりますが、和泉さんもそんな感じですよね。
    前回のラストが衝撃的な台詞で終わることが多いからなんでしょうか。
    ここに注目して! 今はこの話題なんだ! という作者の主張なのかな?

    ……たぶん、和泉さんがまとめて読んでくださるときに「くどいよー」と感じるのではないかと思います。……すみません……。

    聖歌語の【 】は、太くて際立つのがいいですよね。
    普通の台詞の「 」の中に【聖歌語】が入ることもあるので、これはぴったりだなぁ、と思います。
    自作品の人外台詞で試してみたら、悪目立ちになっちゃったんですが。
    あ、回想のときも変えますよねー! それは私も『 』で一緒です!

    本編、色々明かされています。
    そして、これからも、どんどん明かしていきますよー!

    今後の予定はこんな感じです。
    エピソードタイトルではネタバレしないと思うので、書いてしまいます。
    (区切りの目安になるかな、と)

    投稿済 4.若き狼の咆哮-1
    4/17  4.若き狼の咆哮-2
    4/24  4.若き狼の咆哮-3
    5/1   5.封じられた甘き香に-1
    5/8   5.封じられた甘き香に-2 第二章終了
    5/15  幕間

    このあと、第二章のあらすじを挟んで、今回はお休みなしで第三章投稿予定です。

    ご都合のよろしいときに読んでくだされば幸いです。
    和泉さんのご感想、楽しみです。いつもありがとうございます!
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