【執筆中のつぶやき】
「作者に贔屓されているキャラ」って分かるものでしょうか。
実は、私。今、書いている長編連載作品に、特別な「贔屓キャラ」はいません。
この作品、群像劇でして、そのときどきで中心になるキャラクターが変わります。
強いていえば、そのときスポットの当たっているキャラクターが、「贔屓キャラ」になります。
けど、傍目にはきっと、私は○○(その都度、変わる)を贔屓しているように見えるだろうなぁ……と思っています。
作者が贔屓していると思われるキャラと、同じキャラが好きな読者は、ドキドキ・ワクワクだと思います。
気になるのは、読者が、作者とは別のキャラを好きなとき。
作者が○○を贔屓していると感じてしまった場合、○○以外のキャラクター(××)を好きになってくれた方は、どんなふうに感じるのでしょうか。
作者が○○贔屓だから、××が酷い目に遭うんだ、と感じてしまったら……きっと残念な気分なんじゃないかなぁ……。
○○ばかりが目立って、お気に入りの××が決め台詞を言えないとか。
いかにもオマケみたいに、「××もまた同席していた」と書かれているだけとか。
(恋愛小説なら、三角関係の末にフラれるとか……)
そんなわけで。
「この作者、どのキャラがお気に入りなんだろう?」と疑問に思われるくらいに、できるだけ平等に中立に、すべてのキャラに愛を注ぐ。
そういう作者を目指したいなぁ、と思います。
※注 愛を注いだからと言って、キャラがいい目を見るわけではない。
#でも、読者のお気に入りキャラがよい結末を迎えなかったら、結局、読者はしょぼーんってことになるのかな……。
【更新予定】
「そういえば、母上が鷹刀の屋敷を出た、本当の理由をリュイセンに教えたんだって?」
「げほっ」
唐突に切り出したレイウェンに、私は思わず咳き込んだ。
「すまん!」
そんな内緒話――。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理
幕間
大気の絆
――明日、金曜日 21:01 更新
よろしくお願いいたします。
※11月8日 幕間4話 投稿終了まで、毎週金曜日 21:01 定期更新です。
そのあとは、リアル多忙&カクヨムコン不参加のため、いろいろ落ち着いたあと、来年2~3月に連載再開します。(執筆済みのため、それは保証します)
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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【制作ノート】
「ユイランが鷹刀の屋敷を出た、本当の理由」
本編中で放置した「ユイランが鷹刀の屋敷を出た、本当の理由」のエピソードです。
初めは、本編の中でリュイセンとシャンリーが語っている形で書こうかと思ったのですが、横道にそれるので、幕間として別にしました。
幕間にしたついでに、何もリュイセンとシャンリーが語る形でなくてもいいじゃないか。むしろ、リュイセンがいないほうが裏話を明かせて面白そう。
――ということで、シャンリーとレイウェンが語る形にしました。
「ユイランが鷹刀を出た本当の理由」は、リュイセンに明かされました。
しかし。
「レイウェンとシャンリーが鷹刀を出た本当の理由」は、リュイセンは知らないままです。
おそらく、一生、ふたりは隠し続けるでしょう。
執筆していたときには気づかなかったんですが、投稿前の推敲で思いました。
「このエピソード、ひたすらシャンリーが惚気けているだけじゃないか?」
(そしてレイウェンも、弟には厳しく、妻には優しい)
#レイウェンが初めに「お疲れ様」と、当たり前のように言っているのは、第一章最終話のルイフォンの気付きとの、対比というか、なんというか……です。
今回のエピソードタイトル、『大気の絆』は、かなり無理矢理です。
リュイセンが、ルイフォンに向かって「屋敷に来い」と言った幕間『青空の絆』に合わせたためです。
『青空の絆』→
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054884322415『青空の絆』の時点で、リュイセンには、結婚して一族を抜けた兄がいること、兄はチャオラウとの勝負に勝っていること、などが明かされていました。(でも、絶対にほとんどの人が覚えていない自信があった! 忘れていいのです。古いことは)
それよりも、このエピソードで【私にとって】重要だったのが、「ルイフォンとリュイセンには『共通の姉』がいること」を明かしておくことでした。
第七章で「ホンシュア=共通の姉セレイエの〈影〉」が出てくるよりも前に、セレイエの存在を書いておきたかったのです。
(この幕間は、第五章と第六章の間にあります。第六章のあとの幕間エピソードは先に書いてしまったので、場所のあいていた、ここに入れたという……)
勿論、こんなこっそり書かれた情報は、忘れられていて当然、という前提です。
忘れられてよいのです。ただでさえ、ややこしい話なのだから、こんな細かいことは覚えてなくてよいのです。
ただ、私が「後出しジャンケン」が嫌いなため、あとで「あそこに書いてあったじゃん」と言えるようにしておきたかった……それだけです。
そして。
本編中にも出てきた『子供だったレイウェンたち三人が襲われた事件』。
ここでも、ほんの少し触れられていますが、その詳細は、第三章のあとの幕間で、レイウェンによって語られます。
(すみません。ずいぶん先です)
次回は、こちらも本編中に入れられなかった「ハオリュウが、ユイランに花嫁衣装を頼んだ話」です。
幕間ですが、全3話です。
このあと、来年2~3月まで、お休みします。
【次回予告】
我が家に貴族のお客さんが来る!?
しかも、曽祖父上の紹介状に、祖父上の口添えつき!?
何それ?
いったい、その貴族、何者なの!?
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理
幕間
三眠蚕(さんみんさん)の貴公子-1