種明かしというものは、もったいぶって、ジリジリとするものだと思っていました。
そうやって、読者を引っ張っていくものだと思っていました。
……でも、これ。すぐに分かってしまう気がする。
それを、ジリジリ出していくのって……格好悪いんじゃないかなぁ……?
そんなわけで、スパッと種明かししてしまうのもいいんじゃないかなぁ、と思いました。
前にも書いた通り、魅せたいのは「その状況に陥ったときの、登場人物の言動だ!」ということで!
そう言う話です。↓
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第八章 交響曲の旋律と
3.交差する符丁
を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
よろしくお願いします。
※第一部完結まで、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
本編のあとにお読みください)
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制作ノート
「ソリの合わない組み合わせ」
ハオリュウとシュアン。
このふたりが情報を交わすことで、物語は大きく動き出します。
だから、このふたりが顔を合わせることは必要な展開でした。
ハオリュウが本文中で言っている通り、面識はあるけれど、それだけ、の関係のふたりです。しかも、主人公やヒロインが絡むシーンでもない。
さて、このふたりの邂逅をどう演出すれば、面白くなるか……?
つきつめていけば、利害は一致しているので、すんなり情報を交わすことも可能です。
けど、それは面白くない。
そんなわけで、ハオリュウとシュアンが、腹の内を隠しつつ会話する、という展開にしました。
とはいえ、圧倒的にハオリュウがウワテ。それを、力づくで従わせようとするシュアン……。
第八章の冒頭あたりで、主役を差し置いて、脇役である彼らの出番が多かったのは、このエピソードが控えていたためでもありました。
特にシュアンは、先輩への思いを強調しておかないと、彼が動き出す動機が弱くなってしまうので、前回の幕間の主役にまで抜擢されていました。
貴族の跡取りと、孤児の警察隊員。
ソリがあうはずもない、ふたりです。口には出しませんが、地の文で互いに【力いっぱい】嫌い合っています。
このふたりのやり取りを書くのは、面白かったです。
そして……。
物語は不穏な方向に進みます。