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……期待、裏切っている? ええと、それ、つまり「残念」なやつ?

※拙作を読んでいなくても楽しめる近況ノートを目指して、冒頭では更新情報以外のネタを振っていきます。
 ――そのほうが面白そうだから。


 連載作品の場合、読者は多かれ少なかれ、「次回は、ああなるのかな?」と予測しているのではないかと思います。

 そして作者は、その予想通りのもの出して心地よさを提供してもよいし、予想外のものを出して驚きを提供してもよいと思います。

 ただし。

「残念」なやつを出したら……駄目ですよねぇ……。

 何を「残念」と感じるかは人それぞれなので、難しいんですが。

 素直なストーリーも素敵ですが、長編になってくると、やはり何処かで予想外の展開がないと「単調で面白くない」と言われてしまう気がします。
 だから、程よいスパイスで、読者の想像の上(斜め上?)を行くものを織り交ぜていくのが理想的かな、と思います。

 ……理想です。


 ここで拙作の話です。
 ――今回、たぶん予想外、だと思います。
 けど、今回の「(たぶん)予想外」は、別に狙ったわけじゃなくて、主人公ならこうするとしか思えなくて、でも、あまり一般的じゃないから、「残念」と言われそうで……。

 びくびくしているんです。はい。



 そんなわけで、
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

  第六章 飛翔の羅針図を

  2.猫の征く道ー1


 を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
 よろしくお願いします。

※第一部完結まで、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
 近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。



 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
 本編のあとにお読みください)











 制作ノート
「経済制裁」

 ルイフォンが打ち出した策は「経済制裁」でした。
 ここまでの展開で、これがくるとは、普通、考えないのではないかな、と思います。
 けど、これ以外、方法はないんです。たぶん。
 ルイフォン本人が言った通り、メイシアのためには味方に被害を出してはいけないのです。
 そして、彼が得意なのは肉体的な面ではなく、頭脳面。
 理屈は通っていると思います。たぶん。……たぶん。

 けど、かっこよくないんです!

 頭脳派タイプの主人公が、かっこよく敵地に攻め入るというと、艦隊戦の司令官みたいな話でしょうか(詳しくないんでよく分かりません。すみません)。
 でも本作は、こうにしかなりませんでした。

 期待を裏切っていたら、すみません……。


 とはいえ、メイシアの父の救出のため、第七章で敵地に潜入します。乞うご期待……。


#ルイフォンは、第六章冒頭でメイシアに逃げられたあと、この作戦を考えていたわけです。実現可能で、現状を丸く収め、しかも誰も傷つかない方法を。
 リュイセンが来たときの表情は、この案が固まってはいないものの、漠然とした方向性を思いついたからでしょうか。

4件のコメント

  • 予想外にして最高の答えでした。
    まさに斜め上を行く戦略。
    わたしはこれが大事だと思ってます。ちょっと盲点を突くような予想外の展開、そして誰もがなるほどと納得する展開。ここが重要。
    同じ予想外でも、この斜め上というのがポイントだと思ってます。

    そう言う意味で、今回の章は百点満点です。
    考えてみればルイフォンが、彼本来の無邪気な残忍さを発揮できるのはコレでしょうからね。
    とはいえまだ伏線もありますしね、この先の盛り上がりに期待してます!
    とサラリとハードルを上げつつ……
    ではまた!
  • 関川さん
     コメントありがとうございます。

     斜め上でしたか。良かったです!
     とはいえ、練りに練って、考え抜いて、というよりも、ルイフォンにできることってこれしかないから、なんです。だからちょっと、作者として「どうだ!」と威張れない気分なのです。
     完全に武力が物を言う世界観だったら、ルイフォンは役立たずなんですよね。それが、この「一見ファンタジーに見えるけど、実は現代」という世界観だからこそ、彼は活躍できる。
     作者としてちゃんと活かせるかどうか、かなり危うい世界観だと思います。頑張らないと。

     そして、ハードル上げるんですか!?
     これ以上、上がったら……ハードルを飛ばずに、下をくぐり抜けるしかないかも……。
  • 春さん
     コメントありがとうございます。

    「残念なやつ」は、大丈夫でしたか。良かったです。
    「作者が書きたいと思うものを書くのが一番」――凄くいいお言葉ですね。
     書き始める前には、「これを書きたい」があるはずで、「これ」がなくなってしまったら、なんのための物語か、分からなくなってしまいますものね。
     力強いお言葉、ありがとうございます!

     裏話。たまに、言い訳めいています。
     言わなきゃいいようなことを暴露していることもあります。
     読んで得をするとは限らないので、そこのところよろしくお願いします!
  • 杉沢さん
     コメントありがとうございます。
     
     わざわざ『小説家になろう』を覗いてくださったんですか!?
     どうもありがとうございます。びっくりしました。

    『機械仕掛けの御伽噺』は、空想科学祭という有志イベントに参加させていただいたときの作品でした。
     ハードSFから、すこし(S) ふしぎ(F)まで、自由にSF作品を書いてみよう、というイベントでした。かつて毎年夏にあった(とはいえ、私が参加したのは一度きり)のですが、何年か前に「空想科学祭ファイナル」になってしまいました。SF好きの杉沢さんの好きそうなイベントだったので、今もあればお薦めしたかったのですが、残念です。

     SFとしておきながら、私が書くのはどうもヒューマンドラマのようです。
     これはもう、仕掛けとか、ひっくりかえしではなく、私が「人間」を書くのが好きだから、あんな感じになるようです。

     勉強になるなんて、そんなことはないですよ。いつも、かなり無理矢理ひねり出して、出たままの成り行きに任せることが多いです。

     短編の新作を、とのお言葉、嬉しいです。けれど、すみません。なかなか余裕がありません。
     カクヨムに載せているのは、ほぼ転載で、たいていは、そっと加筆修正しています。(一作だけ、結末がそれなりに違っています)
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