『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第五章 騒乱の居城から
1.桜花の告白-3
を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
よろしくお願いします。
※第五章は、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。
今回は、いよいよメイシアの『策』が披露されます。
――私の挑戦回です。
………………。
ちょっと先に読んでもらった方に、
「すみません、メイシアの策は、これしかないだろうと思ってました」
と、言われてしまいました……。
そうか、そうだったのか。見抜かれていたのか……。
確かに、これしかないな……。
(実は、かなり自信あった)
とりあえず、本編へ、どうぞ…………………………。
面白いよ! 面白いから……たぶん……。
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
本編のあとにお読みください)
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制作ノート
「…………。…………たとえ、執筆前から考えていた展開だったとしても、恥ずかしいもんは恥ずかしいわぁっ!」
↑の通りです。
――以上。
……というのも、なんなので、……真面目に書きます。
今回の展開は、おそらく今までで一番、盛り上がるものだったのではないかと思います。
ヒロインによる大胆な、そして、主人公に好意的な行動。これによって状況が一気に好転、解決に踏み出す。
さて、いかがでしたでしょうか?
作者としては「その展開は読めなかった」と言われてみたいのです(本音)。
しかも、今まで明かしてこなかった新事実を出す、という方法以外で、読者をあっと言わせてみたいのです。
推測しようと思えば推測できる範囲内のことで、良い意味で期待を裏切りたい。
そんなわけで、今回は私の挑戦回でした。
#――と、自信満々に挑んだのに、先に読んでもらった方に「これしかないだろうと思っていました」と言われ、敗れ去った……と。
そうだったのか……。これしかないか……。
実は、私は恋愛ものが苦手です。照れます。
本作も、予定では軽く恋愛が絡む程度、の予定でした。……かなり、どっぷり来ていますね(私の主観では)。
こうなったら腹をくくるしかありません。
……今回のどこに恋愛要素があったかと言われそうですが、私にとってはかなりキツイ回でした(必要なら書くよ? なんだって。必要と思えるならね?)。
#前出の「これしかないだろう」と言った人に「そのシーン、カウントしてみたら655字ありました」と言われ、更に恥ずかしかった。そんなに書いていたのか……。
やるときはやるじゃん>私。(開き直り)
ハオリュウとメイシアの再会も、予想外だったでしょうか。
電話での再会の頃に、「早くふたりを会わせてあげたい。感動の再会になるに違いない」といった、ご感想をいただいたのですが、それを裏切ってしまいました。
こちらは狙って裏切ったわけではないのです。ハオリュウというキャラクターを今回の誘拐騒動に関わらせることにした目的が、このシーンだったのです。メイシアの『策』をより完璧なものにするためでした。
(ハオリュウは、今後も活躍しますので、その点はご心配なく。今回の役回りが終わったから即退場ということはありません)
『本作随一の常識人』と私に思われているハオリュウは、作品の軌道修正に一役買ってくれるので助かっています。
他にも、彼には『鋭敏なるカードプレイヤー』『年寄りばかりの本作の中で珍しく伸び代のある若人』『報われない奴』『背伸びしたいお年頃』などの二つ名があります(……「ふたつ」じゃないじゃん)。
「カード」にこだわったのはシュアンなのですが、『凶賊に対しては警察隊が強く、警察隊に対しては貴族が強く……』と、力関係をまるでカードゲームのように鮮やかに駆け引きしたのはハオリュウです。本人は戦闘力ゼロのくせに、この場では最強になっています(装備アイテム『当主の指輪』の効果……)。
シュアンよりもハオリュウに「カード」と言わせるべきだったかと、失敗したかなぁ、とあとで思いました。
(元はと言えば、ハオリュウに人間を「カード」と言わせたら、『偉ぶった貴族』のイメージが付いて、良くないと思ったんですよね)
ともかく。
ストーリー的には、まだまだ中途半端ですが、今回のエピソードがひとつの転機となります。
ややこしい「事件」が背景にありますが、本作で描きたいのは「人間」。
登場人物たちが、何を考え、どう行動するのか。それをどう魅力的に表現していくのか。
「事件」が物語の足を引っ張らないように、第六章では少々フォローが入ります。それは本来、やってはいけないことかもしれませんし、勢いを削ぐことになるかもしれません。
作品全体として、基本的に一章以上前の話題に触れるときは、解説的な言葉を足しています。それは決して良いことではありません。けれど、できるだけ多くの方にお付き合い願えるよう、全力で分かりやすく面白い物語を作るべく努力いたします。
叶うなら、今後とも、よろしくお願いいたします。
そして、今回のこの展開を、のちのち「私が」後悔することになるのであった……。