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【更新】幕間 ミスリードというわけでは……&しばらく冬眠します

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 幕間 《悪魔》の棲み家

 更新しました。

 これにて、しばらく冬眠します。
 現在、第四章が7万文字弱になっています。一章4万文字を目安にしていたのが、どうしてこうなったんでしょうか。謎です。
(以下、少しネタバレを含むため、スペースを空けます)









 初めに謝っておこうと思います。すみません。
 作中で、『七つの大罪』という言葉が出たとき、多くの方が、『高慢』『物欲』『嫉妬』『憤怒』『色欲』『貧食』『怠惰』の七つを想像されたと思います。
 しかし、本作で取り上げた『七つの大罪』は、『新・七つの大罪』というもので、2008年にローマ法王が定めた『現代の七つの大罪』というものです。
 つまり。「SF」なんです。本作……。

 しかも、現実世界の時間と作中の時間に歪みがあります。
 ルイフォンの母が《七つの大罪》から抜けたのは、少なくともルイフォン(十六歳)が生まれるよりも前です。しかし、作中の時間を、仮に「現在」としたのなら、ルイフォンは2000年生まれになるので、『新・七つの大罪』はルイフォンが生まれたあとにできたことになり……矛盾があります。
 あるいは、作中の時間をずっと「未来」と想定したのなら、この矛盾はなくなりますが、作中の技術力からすると、ほぼ現代か、せいぜい近未来なんですよね。
 そういうわけで、作中世界でローマ法王が『新・七つの大罪』を制定したのは、ずっとずっと昔、ということにします。時間を歪ませてしまいます。すみません。

 本作でいう『七つの大罪』が、『新』のほうであることは、もっとずっとあとで明かすつもりでした。しかし、私が思っていた以上に、世の中には『七つの大罪』をモチーフにした創作作品が多く、『七つの大罪』という言葉を出しただけで、ファンタジー世界を読者に期待させてしまうことに気づきました。それは、ミスリードではなく、混乱と失望を招くだけだと思いました。
 そのため、現時点で、本作の『七つの大罪』が『新』のほうだと明記しておくことにしました。

 ファンタジーかSFかアクションか、はっきりしない本作は、読者に訴える力、宣伝する力が弱いです。フィクションの小説というものは、作者と読者の暗黙の「お約束」があって成立するのだと、つくづく痛感しています。
 ファンタジーなら、現実ではありえない出来ごとが「魔法」として起きたとしても、読者は「嘘つくな!」と怒ることはありません。そういうものが存在するよ、という「お約束」が作者と読者の間で成立しているからです。
 そういった「お約束」が、本作は曖昧なので、非常に読みにくいのだと思います。
 少しでも混乱を避けるため、ファンタジー的な意味合いの『七つの大罪』ではありません、とお断りするために、この幕間を書きました。

 ……そろそろ、初めに設定したジャンルの「SF」に直しておくべきかなぁ……。でも、冒頭は絶対に「ファンタジー」なんですよね。事実、「SF」にしておいたらクレームが来たからなぁ………………。

 カクヨムの新着情報は見逃しやすいので、もし、第四章開始時に個人的に連絡がほしいという、ありがたい方がいらっしゃいましたら、このノートにご一報ください。

9件のコメント

  • 第4章開始の際は連絡希望です!

    ついに3章も終わりで一区切り。幕間も雰囲気があって、すこしSFの雰囲気もあって、読ませる回でした。コメントに書いてしまったのですが、新七つの大罪は元があったのですね。初耳でした。
    ちなみに時間の歪みはまったく気になりませんでした。キリスト教的な世界観、思想が前面に出ている感じがしないからでしょうか。やはり中華・大陸的な印象が強いです。

    ジャンルに関してですが、あまり気にしなくていいと感じました。もうすでにいろいろと巻き込んで転がっているわけですから、そして世界観みたいなものはすでに読者の中で固まっているでしょうし。
    とにかく世界は世界、その中をキャラクターがどのように動き、物語という運命の中を生きていくのか、今はそちらの方に主眼があります(イチ読者としてですね)。

    ということで、今度はまた別の作品読みに来ます!
    今後ともよろしくお願いいたします!
  • 静流さん、

    あー、確かに、キリスト教徒でもない日本人が「七つの大罪」と聞くと、ハリウッド映画や日本の「そのまんまタイトルのアニメ」の影響でファンタジーの中のお話になっちゃうんでしょうね。

    ローマ法王が決めた「新…」は日本国内では知っている人の方が少ないと思うので、「時間の歪み」に気づく人はいないと思います。反対に「へぇ〜、上手い事言うなぁ、こういう大罪も現代ならではだなぁ」と思うんじゃないでしょうか。


    しかし、作者本人が決めたジャンルにクレームを出す方がいらっしゃるとは……驚きました(汗)


    次章の更新時には是非ともご一報下さいませ。楽しみにしています!
  • 関川さん
     コメントありがとうございます。
     第四章の連絡希望、ありがとうございます!
     新・七つの大罪のことをどうして知ったのかは全く覚えていないのですが、これは使いたい! と思っていたネタでした。
     キリスト教はまるで関係ありません。作中の国家において「神様」は王様なので、他の宗教を持ち出すことで国の神様を否定する、というくらいの意味です。新・七つの大罪は、宗教的というよりも、これをやったら人としてよくない禁止事項、という感じがします。
     ジャンルについて、そう言ってくださると嬉しいです。物語世界を上手く伝えられるよう、頑張っていきます。
     別の作品も、とは嬉しいです。でも、お忙しいことと思いますので、お時間のあるときで構いません。
     こちらこそ、よろしくお願いします。
  • 由海さん
     コメントありがとうございます。
     新・七つの大罪は、意外に知られていないんですね。どうして私が知っているのか既に覚えていないのですが、私が知っているくらいだから、そこそこ知られているんだろう……なんて、思っていました。
     アニメは見たことないんですが、「七つの大罪」をネットで検索したときに引っかかったので、「まずいかも……」と焦りました。有名で人気みたい。
     本作を読んでくださる方は、「真似した」とか思わずに、まったく切り離して考えてくださるとは思いますが、いい加減なものは書けませんね。プレッシャーかも。
     ガチSFを期待していた人にとっては、本作をSFというのは許せなかったんでしょうね……。
     第四章の連絡希望、ありがとうございました!
  • こんばんは。
    コメント読みました。
    第4章のさらなる飛躍、楽しみにしています!
    プレッシャーをかけるではなく、いつもの通りで大丈夫、めちゃめちゃ楽しんでます!
    ということで手短ですがまた!
    あとボーイズダイアリーにいつもコメントありがとうございます!
  • 土曜日の習慣でお邪魔しました。
    今日はスタートライン読みました。なんでもっと早く読まなかったんだろうと思いました。
    端正な文章なのに、なにか熱量がこもってて、とても読みやすいのに心に残る。それはキャラクターのせいなのか、描写のせいなのか。
    切り取る光景がどれもくっきりとして素晴らしかったです。
    ファンタジーばかりでなく、これも素晴らしい作品でした。
    ではまた!
  • 関川さん
     どうもありがとうございます!
    『スタートライン』は、私にとって特別に思い入れのある作品です。読んでいただけて、とても嬉しいです。
     この作品は、私にしては珍しく、主人公の「強い思い」を最後まで明かさないつくりでした。最後にそれを、ひとことだけ言うことで印象づけたかったのです。
     熱量は、この作品の内容、テーマから出ていると思います。そして、読んでくださった方の中にある「思い」も、一緒になって熱くなってくださったからこそ、なのだと思います。作者と読者が一緒になって仕上げている、そんな作品だと思っています。
     そして、読んでいただいた方のお立場によって、微妙に印象が違う作品だという、特殊な面があります。私が意図しなかったことなのですが、これが凄く不思議で嬉しく思っています。どんな印象を抱いても、それは全部その通り! です。

     また、素敵なレビューを有難うございました。
     格好良すぎて、ちょっと褒めすぎかも、なんて思いつつ、にやにやしています。素直に嬉しいです。
     どうもありがとうございました。
     それから、『若君』の中間選考通過、おめでとうございます。さすが若君です!
  • こんばんは。
    ボーイズダイアリーに応援コメントありがとうございました。
    夢を語るって、なんとなく気恥ずかしいような、それでもなんか誇らしいような、しみじみとした気持ちになりますよね。それをもっているというそれだけで。
    そんな感じがとてもよく出ていたと思いました。
    月ノ瀬さんのかく文章はほんとたたずまいがいいですね。
    ではまた!
  • こんばんは。
    この度は私の作品に楽しいレビューを寄せていただきありがとうございました。まさにムニャムニャのドタバタ劇、作品のイメージそのままの嬉しいレビューでした!
    今回は説教色の強い、主張の強い話だなぁ、と自分で書きながら思っていたのですが、あのレビューをみてちょっと吹っ切れました。あれはあくまで、あの時代を生きてきたレンジの主張、それだけだったのだと。
    作者の意見・思想ではなく、登場人物から流れ出たものであれば、そう感じ取れるのであれば、それは一つの意見・主張だったのだと、自分なりに消化できた気がしました。

    月ノ瀬さんにはずっと応援コメントもいただき、とても感謝しています。連載中に届く言葉はなにより励みになりますよね。
    いつもありがとうございました。
    ということで手短ですがお礼まで。
    ではまた!
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