さて皆様、前回の更新を持って「転生したらスキルになっていた!? ~ モニカの奇妙な相棒 ~」が第2章120話に達したので、その報告をば。
いやあ、里帰り編は120話で終わらせたかったんですけど全然無理でした。
おかげで、すごく切りの悪いところで120話になってしまったのでお恥ずかしい限りです。
ただ、今後数話はプロットを分割できないので123話で終わるのは確実だと思いますが、そのせいで次回はひょっとしたら特別編以外では初の2万字超えになるかもしれないですが(誰だよこのプロット5000字って見積もりだしたの)
あと3話、顕になったヴァロア領の秘密を知った主人公達が、どのような選択を取るのか、お楽しみにしてください。
さて、それではいつもの様に、この10話について振り返りながら話させていただきます。
ここの10話は、里帰り編の後半といった感じでした。
全体的に世界の流れや状況、というよりも主人公達の住んでる世界の見えなかった側面を重点的に書こうとした印象があります。
里帰り編自体が、久々の”外の世界”なのでそうならざるを得なかったのでしょうが、この1年の間に成長し世間を知った事で変わった物の見方を上手く表現できていたでしょうか。
”未開地域珍道中”はかなり楽しんで書きました。
特に巨大な魔獣同士の生態系というのは、この作品の隠れたモデルであるマイクル・クライトン氏の”ジュラシックパーク2部作”の影響を色濃く出したつもりなので、個人的に印象が強いです。
ただし、書いといてなんですが、”現地民達”の伏線が回収される事はたぶんないと思います。
書く予定のある第2章や第3章でほぼ理解できるくらい匂わせる予定はあるのですが、あれは本来8章以降のプロットの要素なので、この連載で届く事はないと思います。
ただ単に、この世界の”本当の姿”を僅かに感じてもらうために配置した形ですね。
ヴァロア領やドラン伯爵の描写はかなり苦労しました。
かなり”歪さ”を維持したまま生きる人達で、世界の流れに一定の距離を置いた独自のコミュニティなので、彼等の行動がこの世界の一般的な姿とは異なっているというのを表現したかったのですが、結果を言えば全く上手く行きませんでした。
やはり難しいですね。
あと、じいちゃんのキャラがブレまくりましたね。
今思えば、プロット時点での彼は本来、”カミルの代わり”だったんだと思います。
ところがプロットと異なりカミルが生存してしまったので、キャラ被り問題が発生した時にはもう”時既に遅し”といった感じでした。
本当に何でこんな所に連れてきちゃったんだろうか・・・
ただ方向性としては、じいちゃんはできるだけモニカの言う事を否定する偏屈路線で行ってみようかなと思い始めてます。
それとドラン伯爵は描写をちょっと盛りました。
今後、だいぶ先ですが重要人物になるので、印象を強めておこうかと。
彼女、ああ見えて葬式でモニカに大泣きされるくらい仲良くなる予定なので。
こんな感じで、書いてるときよりも後から難しかったなと感じる10話でした。
やっぱり(現状のペースだと)1000話以上先の設定を引っ張り回すのは無理がありますね。
今後への教訓にしたいと思います。
さて、続いて次の10話の展望を書きましょう。
先に話したとおり、里帰り編は123話で終わり、1話か2話幕間を挟んで中2編がスタートします。
おおよそお祭り編の前以来のアクリラでの普通の生活が描かれ、暫くは脅威もしがらみも無い平和な日常が続きます。
ですが、立場が変わり、強さが変わり、技術も変わり、外にも出ていくようになるので、印象は大きく変わるでしょう。
そしてついに、160話くらい放ったらかしたあのキャラが、本格的に絡んできます。
それでは、次の130話の時まで。