みなさんお久しぶりです。
本当にお久しぶりです、マカルーです。
ようやく【2-21 静かな雨音】が終了したので、あとがきの時間となります。
リアルが現在進行系で色々な形で立て込んでいるせいで、この部分に入ってから1年以上を経過してしまい、2021年はなんだかずっと雨音が鳴ってる気分でした。
どうにか次のチャプターに移動することができてホッとしています。
では、”あとがき”ということで、このチャプターを振り返ってみましょう。
今回は【静かな雨音】というタイトルにあるのように、致命的ではないもののいずれ主人公達の首を絞める要素が迫ってくるという状況がテーマでした。
なのでこれまで以上にどうしようもない問題や、解決できない事柄を配したつもりです。
更に、いよいよ本格的に自身の生命が問われることになる国家間の軋轢に放り出される環境で日々を過ごしているため、モニカもロンも薄っすらとストレスを抱えた状態を心がけました。
読んだ方は、主人公達が身内に対して普段よりも攻撃的な性格になってると思われたのではないでしょうか。
もし感じられなかったのであれば、私の能力不足です。
そして、そのせいでこちらの精神まで削られたのですが、おかげで予定されていた要素を8割方書くことができました。
半分程度しか書ききれないこれまでと比べたら、かなり頑張ったのではないでしょうか。
書けなかった2割については、その殆どがトルバの政治に関することで、これに関してはやはり1チャプターで書くのは無茶があったということでしょう。
個別の事柄を見てみると、ラクイアへの招待、スコット先生の過去、魔国という異物の登場、”ディザスター”という大きな呪いの告白、エリクの師匠の正体、アルトヴラ商会の登場、奴隷の蜂起と、かなり今後に関わる事柄が初登場したり、初めて注目されたりしたチャプターとなりましたね。
こうして書いてみると、重要要素が多すぎてそりゃ時間かかるわ、となりました。
投資的なチャプターだったと思うことにします。
個人的に特に一つ挙げるとすれば”ディザスター”の登場はやれてよかったと思いました。
元々、これを匂わせるだけが目的で前チャプターの【先史の記憶】を書いたくらい重要な要素だったのですが、やはり概要が必要と急遽追加したエピソードだったのですが、結果的にいい感じに暗くなり、チャプタータイトルも回収できたので書いてよかったと思います。
”ディザスター”は今後、どんどんとんでもない形で出てくるようになるので、お楽しみにしていてください。
さて、それでは次のチャプターについて軽く触れましょう。
いよいよ軍事会議が始まります。
この世界の最強候補が何人も集結し、その中でロンとモニカは一寸先が死の環境で奮闘することになるでしょう。
これまで以上にとんでもない存在が何人も登場するので、その出鱈目さを描き切れるかが私の勝負になります。
そしてテーマは、次と、その次のチャプターは「強さとはなにか」。
主人公達に立ちはだかる、様々な形の”強さ”とはなにか、というのをお楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた2-22のあとがきで。