何やら、あっという間に終わってしまったな。
みんなも同じではないかな。
特に観光へは行きませんでした。
博物館なんかもメチャクチャ混んでいるの目に見えているのでね。
敬遠してしまったな。
代わりに漫画読んだりしてました。
懐かしの「ドクタースランプあられちゃん」ですよ。
やっぱり鳥山明、凄いわ。
とても40年前の漫画とは思えなかった。
途轍もなく絵が上手い。
絵ってさ、リアルなだけではツマラナイよね。
よく描けていても魅力が感じられない場合がある。
鳥山明のイラストや漫画は、とにかく面白い。
たった一コマが完璧。
それも娯楽として、読んでいる人をワクワクさせる。
個人的にはドラクエシリーズのキャラクターデザインが、あまりにも秀逸と感じる。
勇者という、ただそれだけの呼称では戦士と何が違うのかよく分からない抽象性をドラクエ3のあのデザインに落とし込んでしまったのは、なにやら言い表せない凄味を感じる。
例えば日本史における勇者とは何かと考えてみると。
スサノオ
ヤマトタケルノミコト
源頼光
坂田金時《金太郎》
桃太郎
こんな感じになるけれど、そこから一気にファンタジー、コンピューターゲームの世界へと飛躍してしまう。
そんなことが出来てしまった鳥山明の凄さ……。
あと10年は活躍してほしい人だった。
もちろん生前に会ったことなんか一度もないけれど。
ずっと親しみがあったからどこかにはいるんだろうと思っていた。
でも、もう居なくなってしまったのだよな。
残念だ。
それにしても宮崎駿、富野由悠季、筒井康隆、高橋留美子。
このあたりの作家がまだ生きているの奇跡みたいなものだよ。
大袈裟かもしれないけれど、紫式部とミケランジェロとドストエフスキーとユーゴーが一緒にいるみたいな、そういう状態だと思うのだけれど……。
酷いこともあるけれど世の中、まだ面白いよな、という気持ちにさせてもらえる。
人から面白くさせてもらうだけではなくて、自分も人を楽しくさせたいと、そういう風に考えられるようになったのは色んな作品のお陰だしね……。
さて、明日からまた仕事だよ。
やれやれ……。