• 異世界ファンタジー

夢の欠片



文章を書いていて思い浮かべるのは少年の頃に見た、様々なものだろうか。

図鑑の中で輝いていたのは、大きな宝石を身につけた古代の女王。

豪奢な衣装を纏った高貴な美女は、百人の奴隷に傅かれ、傲慢な視線を向けてくる。

様々な試練を乗り越えた、優れた肉体しか持っていない無名の男が、

この世の何もかもを所有しているような女王の前で、しかし、へりくだらない。

不遜な態度で女王に相対する。

そんな情景を想像して、夜中のベッドで異世界を夢見ていたわけだ。

今もまだ、そんな夢の欠片を集めている……。

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