辞世の句って、死ぬ前に言い残すあれね。
私が一番好きなのは高杉晋作のもの。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」
これです。
正直なところ世の中なんか元々面白くないのです。
糞つまらない所なんです。
それを面白くするのは自分ですよ、というわけね。
人に面白くしてもらうのを待っているだけではダメよ~、という辞世の句ですねぇ。
この辞世の句というのは、ずいぶん過去の人のものでも現代を生きる我々に、理解や共感のあるものが多い。
つまり価値観が大幅に変わっているとしても、死を前にした人間の感性はさほど変わっていないと思えます。
ちなみに辞世の句というのは武士に限らず、様々な人が残したようです。
無名の方のものは、ほぼ全て消え失せてますが。
武士以外で凄いのは千利休。
難解な内容なんだけれど、理解できなくとも気魄だけは感じ取れる。
もはや芸を極めて、武士よりも死生観が漲っている感じです。
それでは。