• 異世界ファンタジー

辞世の句

辞世の句って、死ぬ前に言い残すあれね。
私が一番好きなのは高杉晋作のもの。

「おもしろきこともなき世をおもしろく」

これです。

正直なところ世の中なんか元々面白くないのです。
糞つまらない所なんです。
それを面白くするのは自分ですよ、というわけね。

人に面白くしてもらうのを待っているだけではダメよ~、という辞世の句ですねぇ。

この辞世の句というのは、ずいぶん過去の人のものでも現代を生きる我々に、理解や共感のあるものが多い。

つまり価値観が大幅に変わっているとしても、死を前にした人間の感性はさほど変わっていないと思えます。

ちなみに辞世の句というのは武士に限らず、様々な人が残したようです。
無名の方のものは、ほぼ全て消え失せてますが。

武士以外で凄いのは千利休。
難解な内容なんだけれど、理解できなくとも気魄だけは感じ取れる。
もはや芸を極めて、武士よりも死生観が漲っている感じです。

それでは。

3件のコメント

  • 知識・経験が溜まると世界がより立体的に見えて楽しいな、と考えてます。
    去年ぐらいから家に関する勉強を趣味で始めたのですが、町を歩くときや雑誌で家の特集を見ると、どういう思いで作られたか少しだけ見えるようになりました。
  • 辞世の句ではないですが、石川啄木の
    「働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり」
    が好きです。
    いつの時代、どの地域の人でも共感する凄い句。
    ……まあ石川啄木は放蕩家だったらしいですが(笑)
    サラリーマン川柳をニートが詠んだもんかと思うとまた違う面白さを感じます。
  • 豊臣秀吉、人物の好き嫌いで言えば、まぁ、嫌いな方なのですが、辞世の句


    露と落ち 露と消えにし 我が身かな
    浪速の事も 夢のまた夢


    には、深く感じ入るものがあります。
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