なんか秋って感じ。
涼しさの気配がある。
不思議な夏だったなあ。
基本、働いてばかりだったけれど。
祭もないし。
オリンピックもないし。
季節は過ぎていく。
まぁ秋には秋で、いいことあるさ。
食べ物の美味い季節だしね。
最近、コロナに不感症ぎみ。
まだ全然治まっていないのに、別に……って感じ。
手洗いマスクは欠かしてないけれど。
でも、罹るときは罹るだろうな。
ただ感染しても無症状で、そのまま何事もなく治癒している人もたくさんいるというし。
その代わり、持病のある人はあっという間に重症化するケースもあると。
色々と示唆に富んだウイルスだ。
自然を大切にしよう、というスローガンがあるけれど。
人間が徹底的に忌避していきたのは、実は「自然」である。
山や川、人間の思い通りにならないもの。
川を削り、堤防で固め、森林を焼き払い、消毒を繰り返し、動物を排除して作り上げたのが街であり都市である。
現在でこそ、森を大切にしよう、動物愛護とか言われているけれど。
森も川も動物も、すべて糞食らえで、壊して殺して、そうして心地よい今がある。
数知れぬほどの生き物を消し去り、土地の形を変えないと世界は人間にもっと厳しい。
自然は無慈悲だ。
容赦ない。
平気で牙を剥き、畑も道路も家も、家族も奪っていく。
何千代、何万代という辿り切れぬ苦しみの果てに、自然を削り取り、街が出来た。
そして、また自然から使者がやってきた。
いつもの通り人間の意思なんか無視している。
無慈悲に殺していく。
万物の霊長である人間様は、頭と手を動員してワクチンを作りだそうと必死なんである。
死は理不尽だから。
とりわけ伝染病など、不条理の極み。
ところで人間は一つ、悪魔の発明をした。
酒さ。
飲めない人は幸い。
代わりに書物に酔うといい。
私は両方いける口だから。
どちらも楽しむとしよう。
悪魔も驚くほど人間は貪欲だ。