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「あなたの街の物語」コンテスト向けに短編二作を投稿しました

 熊本県と言われて私が真っ先に思い浮かべるのは、話題のゆるキャラでも城郭でもなければ、からし蓮根でもない。
 車窓から遠くを見通し、もしやあれが件の大樹かと指さした幼い日の記憶だ。

 ――はい、そんなわけで「あなたの街の物語」コンテストに「熊本県」枠で投稿させていただきました。
 上述からもお察しの通り、熊本県には幼少時に旅行で行った程度の所縁しかございません。とはいえ別に在住経験のある地域でなければいけないとの縛りはなく、公式からも「作品数足りないよ! もっと書いて!」なプッシュがされていた県でもありますし、であれば構わないかなと。

 作中に登場する熊本弁はかなり適当です。北部九州の方言を元にそれっぽく書いたものなので、実際の熊本県民から見ると不自然な部分もあるかも。その際はご指摘いただけると幸いです。

 早速にレビューもいただいて、描写も褒めていただけてありがたい限り。心理描写、情景描写は私の苦手とするところでして、今回頑張った甲斐がありました。

 そしてもう一本「白帯大将わるあがき」。
 福岡で開催される、全国の高校生柔道選手を対象とした全国大会「金鷲旗」を舞台にしています。全国大会なのに地区大会選抜など一切なく、全国の強豪校がすべてごちゃまぜに試合を交える一大大会です。ちなみに剣道にも同様の大会があり、そちらは「玉龍旗」と言います。

 公開前に友人の一人に見せたところ、「相手監督はウザイし、判定は不服だし、なんかもやっとするね」との感想をいただきました。
 だって仕方ないじゃない。現実ってこんなもんよ。――というか、これほとんど実話なのよ。

 はい、何を隠そう私、「金鷲旗」ではありませんが別の大会で白帯のお飾り大将をやったことがありまして。試合の流れも判定も、相手監督の叱咤までがそのまんまです。いやぁ、あの瞬間の私は輝いていたなぁ(懐)。

 短編を書くのが苦手な私にとって今回の「上限2,400文字」はなかなかの挑戦でした。字数制限がないと際限なく話を膨らませてしまうので。その意味ではこれはこれでよい機会でありました。
 ……書こうと思ったきっかけはアレですけどね(ぼそっ)。

2件のコメント

  • 古月さま

    こんばんは。銀鏡怜尚です。
    遅くなりましてすみませんが、拙作『天孫降臨の地』にあたたかいレビューを頂きありがとうございます。
    この場をお借りしてお礼申し上げます。

    私も古月さまと同じように、その土地の人間ではないのですが、九州(宮崎県枠)として街コン、エントリーさせて頂きました。
    そしてはじめての短編(掌編)小説へのチャレンジということで、上限2400字という厳しい文字数の中何とか書かせて頂いた次第であります。

    御作の街コンエントリー作品を拝読しました。
    件の桜の大木は、申し訳ないことに存じませんでしたが、作品を通して樹の力強さが伝わってきました。

    すばらしい作品をありがとうございます。
    これからもよろしくお願い申し上げます。
  • 銀鏡怜尚さん、こちらこそレビューを頂きありがとうございます!

    私はコンテスト参加作をつまみ読みしながら感銘を受けたものにレビューを書いて回っているだけですので……。
    「天孫降臨の地」は甘酸っぱさと若人の純粋さが輝いていました。あまりの眩しさに浄化されました。

    字数制限内に納めるのは苦労しますね。
    「またいつかの桜」は初稿脱稿時点で4,900文字あったので、かなり内容を圧縮しました。
    短くまとめる技術も大事だなと思ったものです。

    これも何かの縁ということで、これからもよろしくお願いします。
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