柿崎　タダツグ

ガーベラ会戦11月9日、午後九時頃の状況

ケイマン第三軍団と第一軍団の敗残兵はヘロン河河畔に追い込まれている。
シャールフ司令部の指示によりこれを囲んでいるのは帝国軍でも戦闘力がある部隊である。

帝国軍のタルフォート旅団とミッドストン旅団は北方のケイマン商隊の仮設村の接収に向かっている。
ケイマン第二軍団は既に地図外に出ており、仮設村に残っていたのは、ケイマン第一軍団首席幕僚が指揮する第一軍団の残余のみであった。
この部隊も帝国軍の接近に伴い退却を開始している。

ケイマン軍のメハン川東岸の部隊、ヘロン河西岸の第四軍団も撤収している。

帝国軍のメハン川防衛部隊のゴルデッジ連隊とヘロン旅団の一個大隊は、ヘロン城内に帰還した。
ヘロン旅団の一部はヘロン河西岸に出て、付近の探索を開始している。

ケイマン第三軍団はこの直後に北方への突破を試みたが、帝国軍により殲滅された。